親知らず抜きます！

【チャレンジ 13/20】

親知らずを抜くことになった。
生えていたのは前から知っていたのだが、特に問題なかったので抜いていなかったのだ。
ちょっとした自慢なのだが、私は20年以上生きてきて虫歯になったことが一度もない。
今回も何気なく、ただの検診のつもりで歯科に赴いたのだった。

「あ〜、虫歯になっちゃってますね〜」

なんと……！

人生初の虫歯が見つかってしまったのである！
とてもショックだった。
歯磨きを真面目にやってきた方ではないが、それでも今まで虫歯にならなかったのは体質なのだろうか。
それも親知らずの磨きづらさには敵わなかったようである。

「治療も難しいし、治しても虫歯になりやすいので抜いちゃいましょうか？」

そんな軽く言ってくれるな。
これまで永久歯に生え変わる以外で歯を抜いたことなどない。
また、虫歯になったこともないから、歯医者で本格的な治療を受けるのも初めてである。

（怖いなぁ……）

でも、結局抜くことにした。

「じゃあ、説明していきますね〜」

一通り説明を受ける。
親知らずを放置した場合のリスクや手術の内容、術後の症状などについて説明を受ける。

「手術の所要時間は1時間くらいですね〜」

あ、そんなもんなのか。
なんとなく手術というと大変だというイメージがあったので、短いように感じた。
しかし、よく考えてみれば、口の中を1時間もいじられるのは苦痛かもしれない。
私は以前にも手術を受けた経験があるのだが、その時は全身麻酔のため起きたら終わっていた。今回は部分麻酔のため意識がある分、きついかもしれない（とは言っても前者は前者で尿道カテーテルの苦痛などもあるのだが）。

「じゃあ、手術の日の１週間後に経過を見て、よければ治療は終了になりますね〜」

お？

私の親知らずは上が2本とも生えている。どちらも虫歯になってしまったので、それらを抜き、下は生えてきていないため放置することにした。
ネットで調べたりした時は、片側ずつ抜いたという記事も見かけたので、２回に分けて手術するものかと思っていたのだが……。

「あ〜、大丈夫ですよ。４本一気に抜いちゃう人もいますし」

なんと！

そんなごそっと抜いてしまっていいものなのか。

他にも、上の親知らずを抜くと鼻の穴とつながってしまうこともあるだとか、痛みが4週間続くこともあるだとか怖いことも聞いたが、あとは野となれ山となれ、だ。

さてさて、そんなこんなで決まった親知らず抜歯。
果たして、どうなってしまうのやら。
小顔になるという噂も見かけたのでちょっと楽しみでありつつ、ドキドキしながら手術の日を待っております。

手術の報告はまた後日。
しばし待たれよ！

※この記事では読みやすいように再構成していますが、実際には、かかりつけの歯医者で診察を受けたのち、大きな病院で再度診察を受けています。