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山我哲雄さん突撃インタビュー!

私はときどき有名人に突撃で電話してしまうことがあります。きのうの私は、日本を代表する旧約聖書学者の山我哲雄(やまが・てつお)さんに電話をしてしまいました。まず、最新のニュースからお伝えしますね。山我さんは北星学園大学を定年退職したばかりでした!つい先日の2022年3月31日です。じつは大学に電話したのですが「退官されたのでもうつながりません」とのことでした。私はまだあきらめず、いろいろな手を使って、山我さんのご自宅の電話番号をつきとめ、ご自宅に電話をしたのでした。

とてもお忙しくされていましたが、とりあえず見ず知らずの(少しは接点があるのだけど…)こちらの質問2つに答えてくださいました。1つ目の質問です。山我さんはクラシック音楽マニアであられ、とくにマーラーがお好きです。本業のほかに「ジルバーマン『グスタフ・マーラー事典』」の翻訳までしているという「本格的マーラーマニア」です。最後に少し記事をはりますが、私は、山我さんが旧約聖書の大家であることと、マーラーの音楽がお好きであることとが無関係とは思えない。私はマーラーと旧約聖書の共通点として以下の3つを挙げました。「長い」「支離滅裂」「人生みたい」。山我先生のお答えは「マーラーってユダヤ人でしょ」ということ(旧約聖書はユダヤ教の聖典でもあります。むしろ第一義としてユダヤ教の聖典)と「マーラーの音楽はドラマチックで旧約聖書もドラマチック。だから、両者が無関係であるとは言えない」というものでした。やっぱり山我先生がマーラーをお好きであるのと、旧約聖書の大家であるのは無関係ではなかったぞ!

2つ目の質問はもう少し答えにくいものだったかもしれません。山我先生は非信者として聖書を研究しており、そして人生の途中でキリスト教の洗礼を受け(=信者になられ)、引き続き聖書の研究をなさっているということ。これは、聖書の研究には信仰が必要であることを意味しているのでしょうか?という質問。ぶしつけな質問だったかもしれません。山我先生は、ご自身が洗礼を受けるに至った話については「それについてはごにょごにょ」とお茶をにごしておられましたが(多くの人は自分が信仰を持つようになった話はしたがりません。私だってそうですもの)、ただし「逆の人も多いはずですよ?つまり、信仰を持ってから聖書に興味を持って聖書の研究の道に進む人」ということをおっしゃっていました。

以上、2つの質問のお答えをいただきました。こちらとしては「山我先生の本にたくさんの誤植を見つけたのが私です」さえ言えませんでしたが、とにかくお仕事中で忙しくなさっていたのでしようがありません。リラックスしているときの山我先生は「クラシック音楽オタク話を嬉々としてなさる朗らかな先生」であることを知っていますので、いつか、先生がお時間に余裕のあるときにお電話をおかけし、ゆっくりお話をしたいものだと考えています。山我先生ありがとう!

↑以上の記事は山我さんを「北星学園大学の先生」と書いてしまいましたが、3月31日の記事なので、ウソは書いていません。ギリギリ。

↑これがマーラーと旧約聖書について書いた記事です。だいぶ前の記事ですね。でも、このころから山我さんの話を出していますね、私。

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