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ストコフスキー指揮ハリウッド・ボウル交響楽団のオーケストラ小品集

さて、まただらだらとクラシック音楽オタク話を書きますか。オタク話はけっこうというかたには、本日の午後4時に、音楽オタク話でない数学ブログが公開されますので、そちらをどうぞ。

先日の日曜は、寝不足だったのですよね。授業中に眠くなったらどうしようかと思いました。でも、授業中に眠くなったりせずにやることができました。月曜はどうだったかな。で、きのうの火曜がまた非常に寝不足で、眠かったです!必死でコーヒーとかコーラを飲みながら、目を覚まし、どうにか授業をやりました。(これも眠い状態で授業をすることはありませんでした。よかった。)それで、あしたもけっこう忙しい予定なのです。ちゃんと眠るとしたら、本日しかない!という状況で、けさはかなりしっかり眠れたのです!よかった!夢見も悪くなかったし。(夢見が悪いうえに寝不足のときって最悪ですよね。)どういう夢だかは覚えていませんが、少なくとも嫌な夢ではありませんでした。数学ブログも、書きためは十分になりましたので、こうして、だらだらとクラシック音楽オタク話を書こうという気になったのです。学生時代から持っている「好きなCD」についてです。自分で作った、自家製のストコフスキー指揮のCD-Rです。作ってみてけっこう気に入り、現在でもよく聴いているものです。

すべて、1946年のハリウッド・ボウル交響楽団のライヴ録音です。日は、7月21日、7月28日、8月11日、と3日間にまたがっています。10曲の短めの曲から成り立つCDです。このような、CD全体が演奏会のようになっているCDって、結果として私が気に入るものになったりするのですよね。収録されている順に書きますね。

まず、スッペの「美しいガラテア」序曲が入っています。これは8月11日ライヴ。おそらくストコフスキー唯一のスッペだろうと思います。いきいきして、とてもいい演奏です。私の学生時代は、たとえばスッペの序曲ばかり1枚に収めたCDとか、よくあったものです。1枚まるまるロッシーニの序曲とか。しかし、それは、聴いているとなかなか疲れるものでした。確かに、スッペの序曲ばかり10曲くらいやる演奏会というものは、普通はないものでしょう。このCD-Rのように、序曲はやるなら最初に1曲、というのがいいのです。あと、たとえば1枚まるまるヨハン・シュトラウスのワルツとポルカとか、1枚まるまるスーザのマーチとか、そういうCDは私の学生時代にしばしばありましたが、なかなか聴いていて疲れるものです。

2曲目です。クラークのトランペット・ヴォランタリーです。有名なストコフスキー編曲のやつです。このCD-Rを私が作ったころなのかどうかわかりませんが、私は教会に出入りするようになり、このトランペット・ヴォランタリーという曲は、オルガン奏楽者が、しばしば結婚式の入場だか退場だかで使う曲らしいことをだんだん知りました。これもスッペと同じ8月11日のライヴですね。いい演奏です。

3曲目です。シベリウスの「トゥオネラの白鳥」です。これは7月28日のライヴです。これもストコフスキーの得意な曲ですね。私が中高生のころは、インターネットがなかった時代でしたが、ある人が、そのまたある人が作った映像作品で、シベリウスのトゥオネラの白鳥という曲が印象的に使われていたという話を聴き、私はどうしてもシベリウスのトゥオネラの白鳥が聴きたくなった、ということがありました。いろいろ調べて、この曲はシベリウスの「4つの伝説曲」というものの1曲であることを突き止めて、私はオーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団によるシベリウスの「4つの伝説曲」のCDをついに買った、ということがありました。のちにこの曲はストコフスキーのお得意の曲であると知りました。なお、ストコフスキーは、シベリウスの4つの伝説のうち、残り3曲は録音を残していません。どうも、そもそも残りの3曲は、レパートリーでなかったようでもあります(演奏会記録を見ても、他の3曲は、やっている様子がないです)。

4曲目です。シベリウスの「フィンランディア」です。これは再び8月11日のライヴですね。これもストコフスキーの得意な曲です。私は1994年、18歳のときに駒場祭でシベリウスの「フィンランディア」をやりましたが、そのときにまだストコフスキーのこの曲はひとつもCD化されていなかったと思います。その本番ののち、私はストコフスキー指揮フィラデルフィア管弦楽団のシベリウスのフィンランディアを聴いてたまげたわけです。すごい改変がなされていますね。また時間のあるときにでも、finaleで楽譜を作ろうと思います。本日は楽譜を略しますね。現在、そのフィラデルフィア管弦楽団のフィンランディアは、パソコンに取り込んで、授業前の時間調整音楽として使っています。7分タイマーとして有用であり、かつ、聴いたあとの感じがさわやかで、気持ちよく仕事を始めることができるからです。この演奏もとてもよいですが、このCD全般に言えることとして、あまり音質はよくないため(鑑賞に差し支えるほどではありませんので、喜んで聴いておりますが)、ストコフスキーの「フィンランディア」を聴くなら、この演奏でなくてもいいですね。とは言えます。

5曲目から7曲目までは、歌モノであり、私のよく知らない分野となります。詳しく書けないと思います。すみません。いちおう、長く聴いているCDではありますので、書きますと、まず、マスネの、マノンのガヴォット。ネット検索によると、そういう歌はあるようですね。ソロはソプラノのNadia Connerさんという人が歌っています。つぎの曲が、BacheletのChire Nuitという曲です。確かにこれも検索によるとそういう曲はあるみたいですが、どうもこの曲と同じ曲なのかどうか?がよくわからない次第です。3曲目が、ガーシュウィンのサマータイムで、これは確かにサマータイムです。3曲とも、ストコフスキー唯一の録音だろうとは思いますね。8月28日のライヴ録音です。

8曲目が、ファリャの「三角帽子」組曲です。ストコフスキーのこの曲は、これが唯一の録音ではないはずですが、珍しいほうに入ります。ストコフスキーはファリャの三角帽子はついに正式な録音をしなかったのではないかと思います(「恋は魔術師」はすごくたくさんやり、正式な録音もありますけどね)。この「三角帽子」という曲は、私が中学で吹奏楽部員だったときに、近所の、吹奏楽に力を入れている中学が、自由曲で選んでおり、そのときに知った曲ということになります。しかし、ストコフスキーの演奏はさすがの名演奏ですね。すばらしいです!8月11日のライヴ。

ここで1946年8月11日のハリウッド・ボウル交響楽団の演奏会の曲目を見てみたいと思います。スッペの美しいガラテア序曲(うえに書きました)、パーセルのトランペット前奏曲(これもうえに書きました。当時はこの曲の作曲者はクラークでなくパーセルと思われていたみたいですね)、バッハのアリオーソ、ウェーバーのロンド ハ長調(これはピアノソナタ第1番の終楽章だと思います。ストックトンというマリンバ奏者のソロで演奏されたと思います。この日の録音かどうかはよくわからないのですが、私はこの曲のライヴ録音も持っています。いつかご紹介できたらと思います)、ブラームスのハンガリー舞曲第1番(ストコフスキー編曲ですな)、チャイコフスキーの「ワルツ=スケルツォ」(なんだろう?)、ソリスの「マラガ」という曲(なんだかわかりませんが、ストコフスキーはこういう同時代の新曲、珍曲は好きでした)、パガニーニの常動曲、ファリャの「三角帽子」組曲、となっております。いま、ハントの本を見ていますが、フィンランディアは書いてないですね。まあ、細かいことは気にしないことにしましょう(笑)。

さて、CD-Rに戻ります。9曲目は、コダーイのガランタ舞曲です。これもいい演奏です!さすがストコフスキーですね。ストコフスキーのコダーイのガランタ舞曲は、これが唯一の録音だと思います。こういう盛り上がる曲をじょうずに盛り上げるのは、さすがのストコフスキーの腕前が発揮される曲ですね。すばらしいです。これだけ、7月21日のライヴ録音です。

さて、この7月21日の他の演目を見てみましょう。ラロの「イスの王様」序曲、グリフェスの白くじゃく、グレインジャーの「要するに」組曲(作曲者をソリストに招いています。この日のライヴ録音である可能性も高いですが、これもCDを持っています。いつか紹介したい大好きなCDがあるのです。いつか紹介しますね)、ベンジャミンの「サン・ドミンゴから」という曲(こういう同時代の新曲、珍曲は、ストコフスキーは好きなわけです)、チャイコフスキーの「くるみ割り人形」組曲、そしてこのコダーイのガランタ舞曲、それから、グレインジャーの「デンマーク民謡」。知らない曲ですが、この日はグレインジャー本人をソリストに招いている日ですし、きっとピアノのパートがあって、作曲者をソリストにしたのかな?私もストコフスキーを追いかけて30年ですが、知らないことだらけですね。そして、スコットの「Hornpipe and Shanty」という曲をやっていますね。スコットはこのころストコフスキーがよく演奏していた作曲家ですね。いやあ、改めて知らないことだらけですね(笑)。

CD-Rのほうに戻ります。最後の曲です。ボロディンのダッタン人の踊り。7月28日ライヴです。これがまた、コダーイのガランタ舞曲とか、ファリャの三角帽子組曲とも似ていますが、こういう盛り上がる曲の「盛り上げ力」(??)みたいなのは、ストコフスキーはさすがなのでありまして、このCD-Rを締めくくるのにふさわしい名曲、名演奏となっております。これも、ストコフスキーのステレオ再録音のデッカ録音は、私はパソコンに取り込んで、授業前の時間調整音楽としています。気分よく授業をはじめることができる後味のよい曲です。きのう、眠くて、必死でコーヒーやコーラを飲みましたが、近くの有料の公園に、障害者手帳で無料で入り、コカ・コーラを自販機で買ったところ「この爽快感、コカ・コーラだけ」と書いてありました。ほんとかな。ストコフスキーのフィンランディアやガランタ舞曲、三角帽子やダッタン人の踊りも、コカ・コーラに勝るとも劣らない爽快感がありますよ!

この日の他のプログラムも見てみましょう。トッホの「ピノキオ」。おそらく「ピノキオ序曲」と「序曲」を付け加えるのを忘れたでしょう。この日の演奏である可能性も高いですが、私はこの曲のストコフスキーの演奏も持っています。いずれご紹介できたらと思います。いまCDの部屋がごった返していまして、ぱっと出て来ませんので。それから、シベリウスの「トゥオネラの白鳥」(うえに書きました)、Roseの「Holiday for Strings」と「As Kreutzer spins」。これもCDを持っていますよ。それからこのボロディンのダッタン人の踊りですね。歌モノとしては、あと、プッチーニも歌われたようです。プッチーニの何かは書かれていませんが。

というわけで、マニアックな話でした。でも、いつ作ったCD-Rかわかりませんけど、よくまだかかるものだなあ。

それでは、数学ブログのほうは、あと30分ほどで公開となります。とにかく、けさはたくさん眠れてよかったです!

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