外山雄三を讃えて#18 金管強奏部でのテヌート
(これは私がときどき書くクラシック音楽マニアネタですので、あまり気になさらずお願いしますね。これも指揮者の外山雄三氏を知らないと通じないマニアネタですが、それでもよろしいというかたはどうぞお読みください…)
2020年にツイッターをやっているころ、Shiomiさん(潮見裕章さん)という大阪交響楽団のテューバのかたをフォローさせていただいておりました。外山雄三指揮、大阪交響楽団のCDはすべて入手し、感想も書かせていただきました(リンクをはるのをさぼります)。最近、潮見さんに質問し、「外山雄三さんの指揮する大阪交響楽団さんのCDで、テューバのある曲はすべて潮見さんですか?」とおたずねすると、「その通りです」とのお答えでした。そこで、これらのCDを聴いての感想ですが、「少なくともチャイコフスキーにおいて、外山さんは、金管楽器に『打楽器のような、カーン...と減衰するような吹かせかたはせず、きっちりテヌートで吹かせる』というのを徹底されているように思えますね」と書きますと、「よくお聴きくださりありがとうございます。その通りで、とくに強奏部ではそのように要求されることが多いですね」とのお返事でした。やっぱりね。潮見さんありがとうございます。外山雄三氏の指揮を聴いていて思うのは、チャイコフスキーなどロシアものでは、金管楽器をあたかも弦楽器のようになめらかに演奏させるものだという信念があるかのようで、打楽器やピアノのように、減衰させるのではなく、きっちり最後まで吹かせる傾向にあるのはCDからもはっきりわかりました。それが、金管の団員さんに直接、確認できたというお話でした。外山雄三指揮大阪交響楽団のロシアものは、チャイコフスキー4番とロミオとジュリエット、チャイコフスキー5番とボロディンのだったん人の踊り、チャイコフスキー悲愴とムソルグスキーのはげ山の一夜がCD化されていますので、この点だけにおいても聴く価値はあると思います。べつにキングレコードの回し者ではありませんが、どうぞお聴きください。ここまでお読みくださりありがとうございました。
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