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ストコフスキー指揮のモーツァルト「魔笛」序曲、ハチャトゥリアン「剣の舞」ほか

さて、またクラシック音楽オタク話を書きますか。大好きなCDがあるのです。これは、おもに1960年代のストコフスキーのライブ録音を自分で編集して、CD-Rにし、世界にひとつだけのCDとして聴いているものです。思いがけずコンサートのようなCDとなり、非常に気に入っています。

作成したのは2015年の「第1回ダウン」のときだと思いますから、もう所有して9年にはなります。

すべて指揮はストコフスキーです。最初は、アメリカ交響楽団を指揮したモーツァルトの「魔笛」序曲で始まります。すごくいい演奏でしてね!ストコフスキーは、たとえばフィラデルフィア管弦楽団を指揮したヴェルディの「運命の力」序曲などにも代表される通り、このように普段レコーディングしない「序曲」で、ふんだんに芸を聴かせてお客さんを喜ばせていたのだ、と実感する、芸の力に満ちたすばらしい「魔笛」序曲です。ファンにはたまりません。

これはいつの録音だろう。アメリカ交響楽団の設立が1962年、ストコフスキーが退任したのが1972年ですから、その間のどこかの演奏です。すみません、私はこのCD-Rを作成するとき、きちんと年月日まで記録したわけでないので、とっさにいま、その演奏会の記録が出ません。ストコフスキーがアメリカ交響楽団を指揮して「魔笛」序曲を演奏したデータから調べればいいのかもしれませんが、それをする気になりません。すみません。(マニア失格?笑)おそらくストコフスキー唯一の「魔笛」序曲の録音です。

モーツァルトの「魔笛」序曲という曲は、生でもよく聴きましたが、来月、久しぶりに、あるアマチュアオケで聴けることになっています。楽しみですね。

つぎの曲が、モーツァルトの交響曲第41番ハ長調「ジュピター」です。これもすばらしい演奏!おおざっぱに聴かせるストコフスキーの腕が冴えています(もしも私が指揮者だったらもっと細部にこだわってしまいそう・・・)。これもいつの演奏だかわかりません。すみません。1946年ごろのハリウッド・ボウル交響楽団の演奏が、長く私のなかでストコフスキー指揮の「ジュピター」でしたが、意外にもそれはあまりいい演奏とは思えず、こちらのアメリカ交響楽団の演奏のほうがずっといい演奏だと感じております。

つぎがラヴェルの「ボレロ」です。アメリカ交響楽団。これもいい演奏ですね!これも長いこと、私のなかでストコフスキーのラヴェルのボレロと言えば、全米青年交響楽団の1940年の演奏が唯一だったのですが、それをずっと上回るいい演奏です!ストコフスキーの芸の細かさが堪能できるすばらしい「ボレロ」です!大好き!これもいつの演奏だったのかなあ。このCD-Rを作るときにすべて記録的なものはサボってしまったから、いつの演奏だかわかりません。

そのつぎが、ヴォーン・ウィリアムズの「富める人とラザロによる5つの異版」です。これは60年代ではないですね。もう10年くらいは古い録音です。ストコフスキーのこの曲の唯一の録音だと思います。こういう音源は、私はこのCD-R制作よりずっと前から知っているのであり、この音源から私は採譜をし、リードオルガン用に編曲し、自分の結婚式の入場用だったか前奏用にし、教会で奏楽者に弾いてもらったものでした。この曲の旋律は「いばらの冠を主にかぶせて」という歌詞のレント(受難節)の賛美歌で、私の結婚式はレントに行われたからです(もっともこの旋律はさまざまな歌詞がついていて、一概にレントの賛美歌でもないですけど)。そのころの著作権侵害は、ずっとのちにJASRACさんにおゆるしいただきました。いま、私はホワイトな採譜者です。ごめんなさいね!

これは、オケがCBS放送管弦楽団とありますね。それにしても、いつの演奏ですかね。とてもいい演奏ですけど。弦の集中力がすばらしい。いい音がしています。

最後の曲が、ハチャトゥリアンの「ガイーヌ」より「剣の舞」です。これはフィラデルフィア管弦楽団で、おそらくアンコールです。すばらしい出来!さすがストコフスキーとしか言えない「剣の舞」であります。これもストコフスキー唯一の録音です。このほか、ストコフスキーには「レスギンカ」の録音もひとつだけあります。それもすばらしいものです。「レスギンカ」もある日のアンコールですけど。

というわけで、作ってみたら、なんだか「魔笛」序曲で始まり、アンコールに「剣の舞」で終わるような、コンサートのようなCDになってしまったわけです。2015年といえばもう40歳になろうとするころで、仕事に就いてから10年は経過し、第1回ダウンで、途方に暮れるころの作成のCDとなりますが、いまだに聴き飽きない、良質のCDとなりました。いいですね、これ!データはないですけど、確かにすべてストコフスキーの演奏だとわかる強烈な個性に満ちています!

今回の記事は、いつのどこでの演奏か的なことをすべてサボって書きましたが、書けば書いたでおもしろかったかもしれませんね。調べれば書けるのでしょうが、サボりました。世界に1枚だけの、自分だけで楽しむCD-Rの話でした!

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