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ジャック・フェヴリエによるプーランクの室内楽集

さて、まただらだらとクラシック音楽オタク話を書きますか。本日は、ピアニストのジャック・フェヴリエを中心とした、プーランクの室内楽の2枚組CDについてです!これも大好きなCDです。

これを購入したのは大学4年生のときです。クラリネットの友人と一緒にあるピアノ発表会に出ることになりましたが、その友人は、プーランクのクラリネット・ソナタを演奏することになっていました。私と彼は、ダンツィのフルートとクラリネットのためのコンチェルタンテを演奏することになっていました。それらの音源も、いずれ演奏者の許可がおりたらYouTubeにアップしますからね。そのころの私は、まだ25歳の大病前で、へたになっていませんでしたからね。

それで、プーランクのクラリネット・ソナタのCDを購入しようとしました。いまのように、動画がいくらでも見られる時代ではなく、音楽を聴くとしたらCDを買うしかない時代です。その友人は、プリンツとライスターが好きでした。私はライスター盤(プリンツのプーランクはないっぽかったです)を買おうとして、迷いました。結局、このCDを買ったのです。決め手は、このCDは、フルート・ソナタが入っていて、フルート・ソナタは、デボストだったからです。

ミシェル・デボストは、私の好きなフルーティストです。パリ音楽院管弦楽団およびパリ管弦楽団のソロ奏者でした。最初に好きになったのが、当時、近所の図書館にあった、デボストのフルート名曲集のカセットテープでした。そこに入っていたドップラーのハンガリー田園幻想曲は秀逸でした!あれはまた聴きたい!

それはともかく、プーランクのフルート・ソナタです。これは名演奏です。これを買ってよかった!何回聴いたかわからない、真の名演奏です。

クラリネットはミシェル・ポルタルという人でした。ライスターとはまた違う種類の演奏家でしたが、これもいい演奏でした。

そのほか、入っている曲を、順番にご紹介します。

ヴァイオリン・ソナタは、メニューインの演奏です。この曲のよさに目覚めるのに、どれほどの時間がかかったか。最後にそのことを書いた記事をはりますね。この曲も大好きです!

チェロ・ソナタのよさに気づくのにも時間はかかりました。フルニエの演奏です。豪華ソリストですね。これもいい曲、いい演奏です!

オーボエ、バッソンとピアノのトリオは、後述のパリ木管五重奏団のメンバーによるもの。これもすばらしいものです。

六重奏曲も文句なしの出来栄えです。これが、パリ木管五重奏団とフェヴリエの演奏です。

ところで、このフェヴリエというピアニストは、私はほかで知らないのですよね。このCDで、私のなかではすごく有名なピアニストですけど。

2枚目に行きます。まず、先述のデボストによるフルート・ソナタ。すばらしいです!ちなみに、ランパルの自伝にも、「誕生秘話」が書かれています。ランパルの委嘱で生まれた作品ですからね。だからランパルはこの名曲が世に存在することについて、感謝され過ぎていたのか、その自伝の章は「クーリッジさんありがとう」となっています。クーリッジ財団というところがお金を出して、それでプーランクのフルート・ソナタは書かれることになったのです。「この世紀の名曲が世に存在することについては、オレに感謝するというより、クーリッジさんに感謝すべきなのだよ」とランパルは言いたげにも見えます。すべては「おかげさま」なのです。

オーボエ・ソナタは、モーリス・ブールグです。とにかく豪華ソリストですね。いい曲、いい演奏です。

クラリネット・ソナタは先述の通り、ポルタル。

ホルンとピアノのためのエレジーは、アラン・シヴィルです。この曲はデニス・ブレイン追悼で書かれたそうですが、シヴィルはその盟友です。すばらしい演奏です。

2本クラリネット・ソナタは、かなりすごい名曲であると言えましょう。東大オケの小学校回りで、クラリネットの楽器紹介で演奏していましたっけ。とにかくすごい曲です。

クラリネットとバッソンのためのソナタ、そして、ホルン、トロンボーンとトランペットのためのソナタをへて、このCDは終わります。私にとって、宝物のようなCDです。

ここまで書いて思った。このCDの記事は過去に書きましたっけ?(笑)

では、いまから確定申告の提出に行ってきます。自営業になって、2回目の確定申告です。昨年の初回は、少なすぎて非課税だったものです。今回、課税されることとなり、税を納めるくらいに稼げていることに感謝の念がわいています。ほんとうに皆さんのおかげです。

最後に2つの記事をはります。

30年たってようやくよさがわかるもの | 星くず算数・数学教室 (hoshikuzumath.com)

これは、私が、よさがわかるのに30年近くを要した曲、プーランクのヴァイオリンソナタのほか、マーラーの交響曲第8番、エルガーの交響曲第2番について書いてあります。

本当の「お育ちがいい人」ランパルの自伝を読んで | 星くず算数・数学教室 (hoshikuzumath.com)

これは、希代のフルート演奏家、ランパルの自伝です。めちゃくちゃおもしろいです!どうかこの記事をお読みください!

それではまた!

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