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「"推し"の魅力を伝える文章術」ライブ配信の感想

自分の好きなものを一生懸命人に伝えようとしているのに、相手の反応がいまいちだったということはありませんか?
また逆に、誰かが好きなものを語ろうとしている時、熱心なのはわかるけれど内容が伝わってこなかったという経験をしたこともありませんか?

先日、三宅香帆さんによる「推しの魅力を伝える文章」についてのnoteライブがありました。自分の好きなものを相手に伝えるためのヒントはあるだろうかと気になっていたわたしは、リアルタイムで視聴しました。

今日は、その感想をまとめてみます。

当日の配信は、アーカイブで見ることができます。


内容について

●読み方
✅本を読むときは、とにかく「おもしろいところ」をチェック。
✅「好きなところ」「後から調べたいところ」など気になる点も後からわかるようにチェック。
✅本を折ることに抵抗なければ「好きなところ」は上折り、「調べたいところ」は下折りして区別するとよい。
✅推し文を書くとき、自分の好きなジャンルを他ジャンルの文脈と組み合わせる。
→他のジャンル好きの人にも届く。

●書き方
①書く前
 (1)誰に向けて書くか、ターゲットを決める。
 (2)どこをポイントに書くか決める。
   マーキングした部分を中心に振り返る。
②書き出し
 (1)自分の話は書き出しに有効。自分語り。
 (2)迷ったら「問い」や「文脈」を探す。
    問いや文脈を入れて読者を惹きつける。
③書き終える
 (1)あらすじに分量を使いすぎない。
   「あらすじを知りたい」と思わせる!
 (2)ありきたりな言い方(最高・神・傑作など)を避け、どこが最高なのかを細分化する。
 (3)書けなくなったら「推し」を見直す。
④修正・・・好きなポイントが伝わっているかを確認
 (1)文章の順番を変える
 (2)要らないところを削る
   (削ったものを置いておくメモ欄を作っておいてもよい)
 (3)長かったら章に分ける

わたしの感想

今回は、三宅さんご自身の「推し」である「本や漫画」をどう人に勧めるかという観点からお話しいただきましたが、三宅さんご自身も語られているように「推し」は「あらゆる自分の好きなもの」に当てはめることができます。

わたしが特に心に残ったのは2つありました。

文章術は化粧

という言葉でした。
書きたいことは内側にあって、それをどう外側に出すのか
それが思いを伝えることになるのだと考えさせられました。

自分の好きなジャンルを他ジャンルの文脈と組み合わせる

わたし自身、感覚的に話の間口を広げようとやってみたことがありました。本来推したいものの魅力をさらに伝えるために、他のジャンルのものも出して見るということなのです。

わたしは今まで、マインドマップを活用して共通点や相違点を並べて頭のなかを整理していました。そして最終的に「推し」たいものの魅力が印象に残るように文章にした覚えがあります。

三宅さんほどの中身の濃い文章は書けずにいますが、共通点がなさそうなところを深堀していく作業は、「推し」の理解をさらに深めることにつながったと思いました。

まとめ

自分の好きなものを人に伝えるということは、普段の会話でもよくありそうなことかと思います。それをあえて文章にすると、頭の中は整理される上に、さらに「推し」への理解が深まります。

ライターとして「普段意識していること」と重なる部分もありました。
熱量ばかりにならない為にも、特に最初のステップの「読み方」、すなわち「推し」の理解を深める作業は大切だと感じました。

三宅香帆さん、ありがとうございました。

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