宗教化するSnow halation

今日の話は僕のオリジナルというより、とある著名な先生の学会シンポジウムの内容を又聞きしてなるほどなぁと思ったことを書く(直接聞いていないので、本当に限定された情報からの話だということはご了承いただきたい)。

まぁ今回も割と真面目な話だと思うんですけどそれなりに面白いことは言うつもりです。多分。多分と耳たぶでは韻を踏めない。

近年、新興宗教(僕は新宗教と新興宗教の区別に明るくないため、本記事ではとりあえず新興宗教としている)がめっきり減少しているらしい。

その理由としては、諸説ある。しかし個人的にはある先生が持ち出した話がすごくピンときた。

ある先生とぼやかしているのは実際僕の言っていることがトンチンカンでその先生が言いたいこととかけ離れていたら恥ずかしいからだ。いつも恥ずかしがっている。

その先生がおっしゃるには、そもそも宗教とは人間が集団で集まってその高揚感や連帯感、居場所感を得るために生み出された装置であり、その装置としての役割がアーティストのライブなど様々な文化活動に吸収されているということだ。

なるほど、これは非常に合点がいく。
特にアイドルがテレビでライブしているときの観客の表情といったら、どこか恍惚としていて、それで狂ったように様々な振り付けや踊りをする。またある時にはサイリウムを振り回し、もっとも単純なものでいえば指を上に突き上げる。みんなで、だ。何かと思ったらこれ、宗教やん。

グッズもその宗教に特有な宗教用具であると考えるとスッと理解できる。
そういえば僕の先輩にほぼいつでもサイリウムを持ち歩いている天才がいるのだが、そうか……あれは””法具””だったのだ……!

(ちなみにタイトルに「宗教化するSnow halation」と名付けたことに他意はない。別に「宗教化するµ`s」でもよかったし、何ならそっちのほうが正しいような気もするのだが、Snow halatonのほうが個人的にはすごくしっくりきただけだ)。

別にオタクたちのことを蔑む意向は一切ないし、何なら僕はどちらかといえばオタクな部類だと思う。そしてこの宗教化に関してはオタクのほうがよっぽど後進である。ジャニ〇ーズやおにゃ〇んこクラブに遡れば間違いなくそちらのほうが先輩であろう。
しかし、やはり僕たちはアイドルや二次元のキャラクターを、極端に言うと神格化する。そうなると宗教が駆逐、あるいは同化されていっていると考えるのはもっともなことである。

もしかしたらこの宗教化という話はすでにこれまでで議論されつくされているのかもしれないし、そもそも宗教化なんて名前をつけるほうが無粋なのかもしれない。言われてみれば宗教じゃんというだけであり、むしろ宗教のほうが事の興りが早かっただけに過ぎないという意見ももっともであると思う。

ただ、サイリウムが”法具”であり、”宝具”のようになっているのはやっぱりどこか宗教性を帯びていて、面白いと思う。
現代社会に生きる、特に無神教な僕たちは、宗教というとすぐに引いてしまう。しかし、そもそも宗教的にならない、スピリチュアルに身を浸さない人間などいないんじゃないかと感じる。

なんだか説教臭くなってきてしまったが、言いたいことは簡単でなんだかんだ言って僕らには宗教性は身近だしめちゃくちゃ大事なものなんだってことだ。

本当にどうでもいいが、耳たぶほどの柔らかさになったらって表現、割とわかりにくくない?

#エッセイ #cakesコンテスト

サポートいただけたら今後の執筆活動・研究活動に使用させていただきます。