Blues Drive Monster

私の青春の曲。the pillowsの6枚目のアルバム「LITTLE BUSTERS」に収録されている曲だ。

この曲、もといピロウズに出会ったのは親友のおかげである。親友はよくオルタナを好んで聴いていて、なにか音楽の話をしているときにピロウズを薦められたのだ。そして初めて聴いた曲がブルース・ドライブ・モンスターである。


歌詞の全てが当時の自分には当てはまり、衝撃が走った。

「この曲は私だ。私のことを歌っている曲だ。」

”眼鏡に張り付いてるように
どこを見ても
代り栄えしないこの景色
今日も退屈でがっかり
皆一体どんなシステムで
感情をコントロールしてんだ
気が狂いそうで泣き出した
僕がまともなんだよ
Morning station
満員電車に乗れなくて”

この一番の歌詞全てが私だった。眼鏡もかけているしね。それに青春時代の特有のモヤモヤを的確に射貫いている歌詞だとも感じる。楽しくも代わり映えのしない退屈な日常や周囲の人たちがする流行っているアーティストの話、グループを作って群れることに対しての疑問などの鬱憤を全て吹き飛ばすように歌われている。

今思えばそれも処世術であると理解しているし、実際私も中学・高校時代はモヤモヤを抱えながらもその場の空気に流されていた。

だからこそ私のモヤモヤを歌ってくれるこの曲は今でもカラオケに行けば絶対に歌うし、勝負事の前には必ず聴く。


また、この曲は当時のピロウズを表現している曲のようにも思える。

代わり映えしない景色=流行のサウンドだらけのチャート

皆いったい~僕がまともなんだよ=Tiny Boatでの失敗

大人が眉間にシワを寄せる笑い声=流行りの音楽を作れと押しつけてくる音楽業界や儲けしか考えていないレコード会社の人たち

オルタナに向かって走りだしたピロウズの決意と世の中のモヤモヤを抱えた人たちに対して、「俺らがいるぞ」と背中を押してくれているような気がする。

ボーカルの山中さわお曰く、この曲が収録されているアルバム「LITTLE BUSTERS」では「初めてリスナーのほうを向いて」歌ったと語っているらしい。知らんけど。だからこそ、この曲は高校生であった当時の私をズドンとぶん殴ってくれたのだろう。


私は今でも、ブルース・ドライブ・モンスターになれる日をずっと待っている。


https://www.youtube.com/watch?v=Or3xOTpeQTs

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?