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今日の空気がすごくいやだった。
今日の空気が私のいくつかの意識を止めた。
後ろに立ち込める。把握のできない気配。
「頭の中にあるモノがひとつまたたくまに位置がズレていくの。息を吸い嘆くことで、1つのなげかわしいその動作で。たったそれだけで」
どよめいた空気が、線が溶け、融解され、ゆっくりとゆっくりと沈んでいく。ゆっくりなどよめきだからこそ気配に気づかないのだ。ひどくおそろしく感じた。いや、ひどくおそろしい。今日の空気はひどくおそろしい。決して眠らない夜。明けても眠らない夜。

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