見出し画像

全部自分でやりたいの罠

 私は人生において「全部自分でやりたい!」と思っていた。

 例えば同人誌を作ろうとする。中身の文章や漫画などのコンテンツ、表紙のイラスト、デザイン、ロゴ、目次、チラシ、スケジュール管理、宣伝……全部自分でやらなきゃいけない。と思っていた。
 もちろんそれら全てのクオリティーを上げるのは大変で、どれも中途半端になりながらひぃひぃとやっていた。

 二日前の土曜日。行きつけの喫茶店ジャッキンボックスの店長の山形さんに相談する。「noteの記事を書いているんですけど、タイトルの画像がなかなかいいのがなくて、写真撮ったり単色にしたりしてるんですけどしっくりこなくて……」山形さんは言った「俺の業界じゃ簡易なデザインはパワポで作る。めんどうな時はテンプレート使う」え、まじですか。言われるがままMicrosoft 365 Personal ¥1,284/月 を契約して、その場でパワポをダウンロードする。起動する。テンプレートを開いて、文字を入力。1分ほどでタイトルの画像が出来上がった。

 今まで悩んで悩んで独自のデザインや写真を撮ろうとしていた。こんな簡単に綺麗なタイトルができるのか!ソフト産業革命だった。もしかしたら大学とかで学ぶテクニックなのかもしれないけれど、高校からアルバイトを経て就職した私にはびっくりだった。

 というわけでこれからタイトルはパワポでサクッと作ることにします。趣は減るかもしれないけど。慣れてきたら自分でテンプレートとか作ってみようかな。いや、全部自分でやりたいは悪い癖だ。罠だ。譲れないところはもちろん自分で作るけど、ほどほどに他の人が作ったプロダクトに頼りながら、生きていこうと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?