卒業式

こんなご時世なのに、卒業式を開いてもらえるだけありがたいことだと思う。長男の時はいろんなことを一緒に乗り越えてきたという思いが強く、号泣した卒業式。
今回の次男の卒業式は、淡々と過ぎて行った。来賓の祝辞も何もなく、在校生も不参加。私自身、病のためにあまり学校と関わらなかったので、思い入れは少ないので、割と平然と座っていた。

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それを決壊させたのが、担任の先生の言葉。

卒業式後に、父兄に向かって一言言うのだけど、グッと歯を食いしばり、泣くのを堪えている表情に、はらはらとこぼれてくる涙を止めることができなかった。
薬のせいか、私はあまり感情の揺れがない。その私が心を震わせる…普段はありえないことだ。

これで私も小学生の母を卒業する

そう思うと、今まで関わった先生方やいろんな出来事が、一気に感情として、喉から「ぐう」と音が出そうなくらいに胸が苦しくなった。

ありがとうございました。
素晴らしい先生方との出会いに感謝します。

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小柄で少々厄介な次男は今度は中学へ行く。
今日、初めてきちんとした学生服姿を見たけど、まるで私立小学校に入学するかのようなちいささでこの先に不安を感じた。この小さな体、幼い心を持つバランスの悪い次男を、長男との時とは違い、支えていくことになるだろう。病に甘えてはいられない。今度は私も頑張らねばならないという現実を突きつけられたような気がした今回の卒業式は、出陣式のようにも感じられた。

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