世の中のスピード感とアウトプット

まとまらないながらに、考えたことをつらつらと。

 

ここ最近、文章を書いたりTwitterで何か発信したりする気力が減退していました。アウトプットすることで満足感が得られる自分としては、珍しい現象です。

最初は単純にアウトプットに疲れてしまったのかなと思っていましたが、今では、社会のスピード感に自分のアウトプットを合わせようとしていることが気力減退の原因かもしれないと思っています。

 

そう思い始めたのは、月曜日に音楽ニュースサイトを更新したときでした。

6/5の金曜日にbandcampが全ての収益をアーティストに還元するキャンペーンを行っていた影響で、その日はたくさんのアーティストがbandcampに新しい音源を公開しました。その情報を、アーティストに100%収益が入る6/5中にニュースサイトで発信したかったんですが、間に合わなくて。

時期を逃してしまったからアウトプットしなくてもいいかなと、なぜかどんよりした気持ちになっていたんですが、ニュースサイトの目的はみんなに音楽を知ってもらうきっかけになることだと開き直って月曜日になってからサイトを更新したら、妙にすっきりしたんですね。

それで、あっ、自分のアウトプットが社会のスピード感についていけてないことにストレスを感じているんだなって思ったんです。

 

そうと分かれば自分がとるべき方針は何か。単純に考えれば、「アウトプットを無理に世の中のスピードに合わせない」だと思います。

でも、それではダメな場合があると、Black Lives Matterをスローガンに掲げる人種差別に対する抗議運動に関する様々な考えを読んで学びました。ずっと何も発信せずにいられるのは差別されない側の特権であり、何も発信しないことは結果的に差別する側に加担してしまうことになると。

つまり、ストレスを感じつつも、コロナの影響もあって様々な変化が加速している社会になんとか食らいついて、アウトプットしていかなければならないことがあるんです。

じゃあ結局どうすればいいか。今、実践していきたいと考えている方針が二つあります。

一つは、インプットした情報がすぐにアウトプットに移すべき内容なのか、優先度を判断すること。自分が興味深い、大切だと思えることを、アウトプットの優先度が高いと判断しようと思います。そうすれば、優先度の低い内容を無理やりアウトプットしようとして、ストレスを感じてしまうってことも防げるんじゃないかと。

もう一つは、一度で完璧にアウトプットしようと気負わないこと。良いアウトプットは早さも深さも求められますが、その両方を一気に実現するのは非常に難易度が高いと思うからです。まず、自分の道徳感やセンスを信じて即座にアウトプットする、そして、一度アウトプットしたらそれで終わりではなく、今度は深く咀嚼するフェーズに入って、その後で深さのあるアウトプットを行う。そういう継続的なアウトプットを行っていきたいと思います。

 

最後に。上に書いた考えは、自分のアウトプットがほぼ100%テキストだからこそのものです。アウトプットがアート作品だと違ってくるんだろうなって思います。

今回の内容と直接は関係ないですが、受け手によって受け取るメッセージや感情が違うのがアート作品のいいところだよなーって最近考えてます。

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