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シューズ戦国時代

ナイキ、厚底の台頭 

 最近のナイキの厚底シューズブームで年代、レベル問わず多くのランナーがナイキのズームフライやヴェイパーフライを履いています。

僕もレースやスピード練習用のシューズとしてナイキのズームフライ・フライニットを履いています。最初にズームフライを履いた時はその感覚にとても驚いたことを覚えています。

これまで履いてきたどのシューズとも違う感覚です。厚底でいて軽く、カーボンプレートも入っています。その恩恵をどの程度得られているかは履き比べしてないので正確には分かりませんが、履きこなすことができれば心強い武器になると思います。規制されそうな理由もわかりますね。

カーボンファイバープレートについて書いた記事はこちら。

このナイキ一強状態において、他のシューズはどうなのかということですが、他メーカーもそれぞれに特徴を持ったシューズが出ています。

Hanzo

 例えばニューバランスは近年進化してきているメーカーですね。最近登場した忍者をイメージしたHanzoのブランドがとてもカッコよく、特に若い世代の間で大人気ですね。セルソースの神野大地選手も愛用しています。厚底が人気ですがニューバランスは日本が得意とする超軽量の薄いソールで、かつ反発性や足とのフィット性を高める技術が詰められています。

ミズノウェーブ

 ミズノウェーブシリーズですね。その名の通り波のようにウェーブしたソール構造が特徴的です。このソールはミズノウェーブという樹脂のプレートが挿入されています。このプレートが波状の3D構造をしていることで、曲がりたくない方向(横方向など)には曲がらず保持し、正しい方向に湾曲した後に高い反発を得られるという特徴を持っています。

元祖厚底

 厚底シューズの元祖と言えるのはHOKA ONEONEです。最近ではカーボンプレートを搭載したものもあり、話題に上がっていました。今まではいたことがないので、一度履いて走ってみたいメーカーですね。

イグナイト

 それから僕はプーマが好きでウェアは全てプーマを着用しているのですが、以前はプーマのシューズも愛用していました。プーマはDeNAランニングクラブとオフィシャルパートナー契約を結んでおり、選手たちはプーマのシューズを愛用しています。プーマ独自のミッドソール素材であるイグナイトフォームが特徴的で人気です。

ジョイライドの衝撃

 最近、一番気になっているのはアシックスが9月末に発売したGLIDERIDE(グライドライド)というシューズです。

厚底シューズなのですが、それよりも特徴的なのは、これまでになく反り上がったつま先部です。これにより転がるように重心移動を行うことができ、自然に足が回転する感覚を得られるということです。長距離走が苦手な人にも楽に走ってもらいたいというコンセプトもあるとのことで、ランニングシューズで迷っている人は試してみる価値ありです。

重さは200g後半ですが特徴的なソール構造のおかげでスピードを出しにくいということもないみたいです。新しい試みのシューズですので、このシューズシステムが今後どのように展開していくのか楽しみです。

群雄割拠

 ということでナイキ以外にも各メーカーから熱いシューズがどんどん開発されており、選手と同じぐらいランニングシューズも戦国時代に突入しています。今回紹介しきれなかったシューズ、メーカーの中にも面白いシューズはたくさんあるので、色々吟味してみてはいかがでしょう。

シューズ選びの際には実際に履いて感覚を確かめることも大事ですので、時間があるときに店舗でじっくりシューズを履き倒して、楽しくシューズ選びするのがおすすめです。