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緊張との向き合い方

個人競技における緊張

 日曜日に10kmのロードレースを控えています。

ずっと練習を積んできて、その成果が問われるレースになるでしょう。

個人競技の場合、試合で結果が出なかったとしても誰にも迷惑はかけないし、責められることもない。ただ自分の中に悔しさが残るだけです。

特に長距離走は自分との戦いだと言われる。自分との戦いというのは孤独かもしれないけど、一方で自分自身の中で完結する。そのパフォーマンスに大きな責任が問われることはないので、そういう意味では気楽ではある。

団体スポーツの場合は自分のパフォーマンスが少なからず他の人やチームに影響しますからね。

なぜ緊張するのか

 それでもやっぱり試合前や試合の時は緊張しますよね。自分だけの問題だと気楽に思えば、余計な緊張せずに走れるのに。この緊張はどこからくるのか?

おそらくランニングに限らず日常生活でもそうだと思うのは、これまでの自分の努力を発揮する特別な場が用意されていて、やり直しがきかないその一発勝負の場でBestあるいはBetterを目指すからでしょう。

力を出さなければならないが、上手くいくかどうか分からないというプレッシャーが緊張させているのだと思います。

であれば、緊張=不安なのでしょうか?不安も少しはありますよね。でも不安要素が大きくなった場合は緊張とはまた別の心理状態であると思うのです。

緊張は覇気みたいなものだ

 適度な緊張状態ではアドレナリンなどのホルモンが分泌され、集中力やパフォーマンスを向上させると言われますので、特にスポーツ選手にとっては緊張を上手にコントロールできればより力が出しやすくなるでしょう。

しかし、単純な準備不足、練習不足などからくる不安は、弱気になり自分のパフォーマンスの幅を狭める心理的状態にあると思います。この場合も同様に緊張しますが、上記の質の良い緊張とは別物だと思います。

つまり、当たり前のことですが、緊張との向き合い方は準備を万全に行うこと。本番までのプロセスに対して充実感を持つことができれば、それは自信に変わり、スタートラインに立った時に自然と質の良い緊張状態を生み出し、あなたの背中を後押ししてくれるでしょう。

緊張は覇気みたいなものだと思い、ほぐすのではなく、体に身に纏うぐらいの気概でいてちょうどいいのかもしれません。