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怒れるサラリーマンは会社の何に腹が立つのか?

「自分の会社はブラック企業だ」は単なる感想

「仕事がものすごくきつい」
「社員がみんな残業している」
「不公平に仕事量が割り振られている」
「ポジションによってやたらと威張っている人たちがいる」
Twitterなんかでよく聞かれる声ですよね。
でもこれは現状を表しているだけ、または単なる「感想」です。

本当は何に怒っているのか

私たちもいい大人なのでそれだけで本気で怒るようなことはしませんよね。
怒っているのは何らかの「理不尽さ」が存在し、それがずっと解消されないだろうと予想できるからなのです。

仕事が度を越してきついのは「ブラック」な仕事ですが、その状態を是認するのは「ダーク」な価値観だと思います。
「ブラック」な言動は社長や上司に限られますが、「ダーク」な価値観は社員全体に染みついています。
つまり怒るべきは「ダーク」な価値観なのです。

「ブラック企業」が許される理由

経営者は社員をこき使えばいいので無茶なことを言う人もいます。
でも社員が従わなかったり、世間から白い目で見られたりしたらさすがに無茶は言いにくくなりますよね。
「ブラック」な職場が成立するのには経営者に信念として根付いていて、下々の者たちにまで受け入れられている「ダーク」な価値観があるわけです。

前の記事で「ダーク企業とは自分の将来がお先真っ暗な企業だ」と説明しました。
「ダークな価値観」とはお先真っ暗な価値観だと言えます。
将来に希望が持てないことを良しとする価値観があるのです。

「働かせてもらえるだけありがたい」
「欲張ってはいけない」
「世の中はうまくいかないようにできている」
「苦労は買ってでもしろ」
「愚痴は言ってはならない」

「生きてて何が楽しいんですかぁ???」って聞きたくなりますね。
この「ムカつき」はきっとそこそこの人たちも感じているはずです。
よくはわからないけど、何か理不尽だということは感覚でわかるのです。
それで仕事の現状に怒ってみますが、本当は嫌々でも仕方なく働いている自分や同僚、何なら嬉々として働く「働き蟻」たちに怒っているのです。

「ダークな価値観」に怒ろう!

だから皆さんに提案です。
とりあえず怒りましょう。
目いっぱい!

私が新入社員の頃の先輩たちは今の人たちよりもっともっと、しつこく、激しく怒ってましたよ。
今の人は怒らな過ぎです。全然足りません。
偉いさんたちにも怒りますが、従っている連中にも怒りましょう。
そしてこんな価値観をいまだにありがたがっている社会にも怒りましょう。
そしてこんなダークな世界には唾を吐いておさらばできるだけのお金や能力や、それが無くてもせめて勇気だけは持つようにしましょう。

それは決して簡単ではありませんが、うなだれて生きるよりは全然辛くないと思いますよ。

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