見出し画像

Zulu - Straight From Da Tribe of tha Moon (歌詞対訳+解説)

(歌詞対訳)

ゆっくり座れよ 何が見える?
俺たちと同じ?だったらこれからどうする?
事実と直面しろよ なんら新しいことじゃない
俺はこの動物園に閉じこめられてるんだよ

お前には目がついてんのにどう生活してたら
あいつらが俺にしてることを見ないでいられるんだよ

拷問
苦痛
憎悪

こういうの全部をさ

見えないのか?
これが俺の悪夢なんだ

(original)

Sit back, now what do you see
The same as we, so what we gonna do?
Face facts, it's nothing new
I'm stuck in this zoo

How could you live with open eyes
And not see what they're doing to me

Torture
Torment
Hatred

All these things

Can't you see
This is my nightmare

released in 2020
Apple Music / Spotify

2019年、DareのドラムのAnaiah Leiによるワンマン・プロジェクトとして始まったLAのパワーバイオレンス・バンド。ボーカルからドラム、ベース、ギター全てを彼がこなしていますが、現在ではメンバーを入れてバンドとして活動しております。

"a band that’s 100 per cent for and about Black folks" (100%黒人のための、黒人について歌うバンド)とAnaiahが言うとおり、バンド名からアートワーク、そして歌詞の内容まで全て黒人のストラグルや怒りを表現しています。

この曲が発表された2020年は、白人警官によるジョージ・フロイドの殺害事件があり、Black Lives Matter運動が爆発的に広がった年でした。
Black Lives Matter運動は文字通り「"黒人の命には価値がある"という当たり前のことを社会が否定している」という現実を是正するための社会運動であり、そこには黒人差別や黒人への暴力が「見えているはずなのに見ようとしない」、「あえて見なくても自分の生活に支障がない」大衆の無関心への怒りがあったと思います。

この"Straight From Da Tribe of Tha Moon"の歌詞は正にそうした怒りをストレートに表した楽曲。

Zuluの主張やBlack Lives Matter運動、日本国内の差別問題を理解するためには以下のリンクがおすすめです。

i-D 黒人ユース9人が語る、BlackLivesMatterと日本の人種差別

Netflix 13th 修正憲法 第13条

Instagram @hanasou.jp

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?