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ベンチャー流存在感の薄め方

今日は大学時代所属していたオーケストラのサークルが100周年ということで
記念祝賀会に出席してみた。


あらかじめ何人かの人には声をかけたが皆予定ありとのこと

心細いが一人で参加することに

パーティ会場は大学ビルの23階

知ってる人、、いるかな、、

そんな気持ちで校舎のエレベーターに乗る。


エレベーターが上の階に行くにつれて
高揚感と不安感が高まる。


23階に到着

受付を済ませ、唯一知っている会の運営の先輩にご挨拶
先輩は色々仕事がありそうだったので、ご挨拶だけして会場の中に入った。


あらかじめわかっていたことだが
みごとに知っている人がいない

とりあえず広い会場を一周してみたが
マジでいなかった。

パーティが始まるまでの時間
この広い会場に知り合いがいない中どうやって立ち回るかを懸命に考えてみた。


いかに存在感を消すか

ここで大事になってくるのは
いかに一人でいることを悟られないか
存在感を消すか

周囲に「あいつは一人だ」
ということを悟られたら終わりだ。

一人だけど一人が目立たない場所、
大勢の中に紛れ込めるような立ち位置が理想だ。

必死に考えた末以下2つの選択肢が浮かんだ。

①集団グループの近く
②会場の外


まず、
①集団グループの近く
これは中々無難な案だと思った。

2、3分はこれでやり過ごすことに成功。
自然を装うためにスマートフォンを片手に

「懇親会 知り合いいない」

と検索し情報収集も欠かさない。

しかしその後、大きな問題が発生。
ターゲットにした集団グループが何かの拍子にいなくなってしまった。

その瞬間、
僕はまっさらな更地の中に放り込まれ
一人ぼっちでキョロキョロしている人という最悪なぼっちデビューをかましてしまった。

次に②会場の外
①の作戦はみごとに打ち砕かれたが
一旦場をリセットするためにトイレに向かう。

トイレにも連れション組みがおり完全なリセットとは
ならなかったがまあいい

用を済ませた僕は会場外の受付近くで
壁を背にスマートフォンをいじりながらやり過ごしていた。

しかしここはさっきより最悪だった。
受付の近くにこの会場でたった一人の知り合いの先輩が
運営として仕事をしていたからだ。

この状況で知り合いが一人だけいる方がつらい。
完全にあいつは一人ぼっちだということを証明されてしまうからだ。

僕は妻に電話を掛けるふりをしながら逃げるようにまた会場の中に入っていった。


そして僕の居場所は、、


最終的に、本当に立ち位置が定まらなかったため
適当に窓際に空いている席がありそこに座った。
赤いお花を胸に付けた来賓と思しき方たちの近くにいたが気にせずそこに居合わせた。
※ちなみに大学の学長だった。

意外となんとかなる

パーティが始まると
仲間内でみんなが話始めた。

さすがに一人で特攻するのは気が引けたので
運営の先輩がお話しているところにお邪魔して何人か紹介していただいた。

意外となんとかなるもので話も弾み二次会までお誘いいただいた。

始まる前はまっさらな更地に放り込まれ
必死に存在感を消すことに頭を使っていたが
それも最初のうちだけ。
もう僕は一人じゃない

晴れ晴れとした気持ちで
先ほど自分が座っていた席を振り返ると

パーティが始まる前に隣の席だったおじさん(学長)が一人食事をしていた。

学長、、一人ぼっちやんけ。。

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