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プロ・エキストラ!

お久しぶりです!彼氏担当のけちゃです!

メディアの仕事をしているみちゃのご縁で、なんと某ドラマのエキストラをやらせていただけることになりました!

華やかな星からは数億光年離れたドブまみれの星で、身体半分埋もれながらかろうじて生きているようなけちゃ。

役者を志したことなどないけれども、人生のほんの一瞬、光の片鱗に触れたところでバチは当たらないだろうと、血迷った決断をしてしまいました。

10月終わりの肌寒い夜長、季節の変わり目は体感温度をさらに下げるというのに、そのシーンは真夏の夏祭りという設定だそう。

当然、服は夏服でなくてはいけないわけで、小学校に必ずいた年中半袖小僧をからかっていたツケが今回ってきたかと思いました。

さて、ドラマの現場とやらはどんなものか、プロの役者のオーラとは? ド素人のけちゃには当然野次馬の好奇心が湧いてきます。

スタッフの方々にそんなことを悟られないよう、現場入りした段階で既に場をわきまえた大人を演じているけちゃ。そこでハッとしました。

けちゃはもう、役者になっている…。そう思うと目に映る人たち全員が役者に見えてきました。

いかにもディレクターっぽく駆け回る、ディレクターを演じているディレクター。いかにも監督らしい風貌で、厳しく指示を飛ばす監督役の監督。何がなんだか分からなくなってきます。

そうこうしているうちに「スタンバイしてください」と、呼ばれ「よーいスタートで向こうの方へ一般通行人として歩いてください」と、簡単な説明を受けました。

心の準備も整わないままリハーサルに入るとのことで、いくらエキストラといえども「何かしらのお手本がほしい…」などと思っていました。そのときです。

まさに向こうの方で、どこの誰かも分からない、正真正銘の一般人数人が視界を横切りました。

他愛もない会話、なんの不自然もない歩き方、嘘くさくない身振り手振り、そのときけちゃは小さな感動を覚え、同時にこう思いました。

彼らこそプロのエキストラだ!!

皆、生きていれば自分の才能に迷うことも多いことでしょう。しかし、エキストラに向いていない人などいない! ということを認識した瞬間でした。

今日も多くの人が、けちゃの人生のエキストラ。そしてけちゃは、今日も多くの誰かのエキストラ。けちゃのお手本はこの場に限り、プロの役者ではなく、名も知らぬ道行く通行人だったのです。

なんだか本当に、面白い経験をした1日でした。

でも、けちゃの出演シーンがカットになっていたら、けちゃはエキストラすら失格ということになるのでしょうか(笑)

そのときはエキストラ以上のオーラが自分にあったのだと、ポジティブに受け取る他ありません。

けちゃ

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