この大仏みたいに、中身ないかも知んないけど、ここでドーンとしてろ 2023/10/13 その4
10月13日に行われた『イナカ会議〜イナカトークセッション〜イナカの「理想と現実」を探求する』に登壇しました。
相変わらず、大仏さんはドーンとしていて、薄暗い殿内は雰囲気抜群です。
この大仏がどういう経緯でここにあるのか、ということもうすら知っている市内の人々はまさしく、この建物こそがイナカの理想と現実であり、テーマを内包していることに勘付いているでしょう。
昨年は、『まだ「イナカ」には可能性があるんだ!頑張っていこうよ!福井の「福」に気づいて打ち出して発信していこうよ!』という気運がありましたが、今年は何やら一転した感じ?
みんな頑張ってみて気づいた。
いろんな地方の発信を見て感じたと思う。
「幸せな地方のイナカはたくさんある」
ということ。古民家・農村暮らし・スローライフ・ちょっとした畑・旬の食をいただく暮らし…そんな浅いテーマは気づいたら、どこでだって叶う。東京の人だって奥多摩に行けば都内で叶うわけで。。。
この「冬の豪雪・閉ざされる生活・ハードモード」の勝山に来る理由なんて、「あえてハードモードに挑戦したい!」という猛者だけではないだろうか(爆)いや、そんな人がいたら、どうか来てほしい。
そしてどの地域も「自然増は見込めない!関係人口の増加だ!」と成果指標を変えた途端、今度は【流動性のある人の市場】を食い合いしているだけだ、ということ。
日本中が、、、まあまあそんな感じなので・・・「滅びゆく」ということは前提で、
「滅んでいく田舎の村に残る。それもオツじゃん」
じゃあどうしていこっか〜。
みたいなことがテーマだったのかな。
何もかも「減」していく、不安だ!→不安を放置して何もしない
で終わらせるのではなく、(それじゃ永遠に不安だからね)
不安に対抗できるのは希望、なんだけど、希望を持つにはたくさんの行動とフィードバックとエビデンスがないと、私たちの心は納得してくれませんものね。「これから大丈夫なんだよ!」っていう確信は、行政や産業が与えてくれるものではありません。私たちがイナカを見つめて、「ある」を認めて、育てていくことをしてやっと、拭えるものです。
実は勝山にはたくさんの世界一、日本一があります。その事実や各世界からの評価を市民が知らんもしくはうっすらと知ってるだけだし、知ってどうやって活用していくかがわからないだけ、のような気がしますね。
これからは「福」じゃなくて「井」を、と若新さんが言っておられて
ふふ、これはすごく腑に落ちるなと。
個々人がどれだけ福井という土地で、「井」を掘れるか。
かくいう私、登壇して、緊張してしまって、言いたいことが余り言えなかったなあ〜って、今年の半期を、地域に関わってみて、わかった問題点を訴えるよりも、「デザイナーが勝山でどうやって食ってるのか」的なことを聞かれた気がするw
そんなの、あえて気になります?ワハハ。
子育て中にとことん自分を棚卸した結果、家庭も、畑の体験も大事にしたい、その時やりたいことをやりたいと決めて、そんな自分を維持するための欲しい金額を明確にして、やることやらないことを決めただけ。
本当に向いてない「会社勤め」スタイルじゃなくて
(会社勤めが感情的に嫌いとかじゃないよ?「向いてない」んですよw)、
自力でなんとかすっぺか!と決めただけです。幸い、私が天性持っている資質を生かしてやる「デザイン」という職は、センスを売る商売でありどこからでも私を気にいる方から受注を取っればいいですから、田舎にマーケットをかぎるものではないですし。
私はいろんなことに興味があっていろんなことができるし、最終的に出力されて生活や事業を回すためのお金を頂戴してるのは「デザイン」が割合が多いけど、別に米や野菜や相談時間を売ったって良いわけだ。
そして大きな生業として「主婦」も私の仕事と思っていますから、家族に美味しいご飯を用意したり綺麗な空間やシーツを提供したり、健康に気を配ることで、家族が何倍も働けるわけですから。実質暮らしのお金を私が賄する必要ないじゃん!と気づいてからは、主婦を業務として捉え人生の時間を投資しています。だから家族が機能している以上、実はなんの不安もありません。これがイナカで多世帯同居のメリットであり豊かさですよね。
そういう自分を認めて、自分の武器もパラメーターも把握した上で、この世界と采配された条件で人生をプレイしているだけなのですから。基本的には私は家族との時間以外は「自由」です。という前提を得ています。(子供達が大きくなってその自由の時間の割合はかなり大きくなって来ています)
そうやって割り切って仕舞えば、割と田舎って、やれることがたくさんあるし、スポッとおさまる隙間もたくさんありますから、自分と自分の手の届く範囲という井戸を掘りまくった私は、「私は、なんとかなります。」と言えます。
あ、他の人のことは知らんよ!あんたのことはあんたがなんとかするんや!
「なんとかなる」は行政とか産業とか誰かが与えてくれるものではないですね。
自分が色々情報集めて、計画してやってみてフィードバックして、またやってみて、を繰り返してるから「なんとかなる」と思えてくるのであって、何もしていなければ、やはり、「どうなってしまうんだろう」と不安に苛まれるでしょう。「どこからか誰かがやってきて、勝山をなんとかしてくれる」なんて幻想は捨てて、
勝山人が、どんな働き方にしろ「自分はこれでいい、なんとかなるんだ」と能動的に、そう思えるように思考や行動を変えていけば、自ずと活性化するのにな?と思うのです。悲観するのも、悲観したい自分がいるからで、悲観した方が何もしないという脳にとって楽な状態であるという結果が得られるからです。
実際には「こういった総人口で人口分布でこう言った施設があって」という事実があるだけです。
つまり楽したい脳に負けず、自分が自分の井戸を掘れ!ということで、そんな人が溢れる地域にしていきたいですよね。
そして地域課題でもある、特にシニアが元気すぎるのは、やはり「暇」だから。収入がある程度保証されているから、彼らはボランティアや無償で何か自分の志に尽くすことや己の井戸ほりができているわけです。
そんな人たちのお陰様で回ってることもあるし、回さんでもいいものを回してる節はあるが・・・そんなことはどうでも良くて
若い人もね、暮らしや生きることや自分の事業を守ることに精一杯だとは思うんだけど、その中でも「暇」を見つけて自分の興味の井戸を掘らないと。やっぱりこの先は、自分の井戸を掘って、みつけたものにニヤニヤして、友達の井戸をみては、それもいいね〜と二人でニヤニヤして。発信してコメントもらってニヤニヤして。。そんな、田舎の深さを見てニヤニヤしてる人が増えたらいいと思います。
なんの話だったっけw
あ、冬の間コワーキングサークルをやります^^月水金になりそうです。よろしくお願いします^^
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