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【出没記録009】初めて雪が溶けた日

この記録は、喫茶結社の出没の記録である。

概要

2020年2月15日土曜日
晴れ

京都は円町にて、フードクリエイターのkaedeさんによるポップアップ喫茶企画『初めて雪が溶けた日』に、喫茶結社は出没した。

kaedeさん初主催企画となる『初めて雪が溶けた日』。

喫茶結社は世界文庫アカデミーの同期のご縁で呼んで頂いた。

2月は特に寒い時期であると同時に、最初に春が訪れる時期でもある。
そんな暖かさを感じてもらえる企画、というのが今回のテーマだった。

フードメニューはkaedeさんが担当し、喫茶結社はテーマに合わせたコーヒーを用意することがミッションだった。

喫茶結社メニュー

今回はテーマに合わせて、「春のはじまりのコーヒー」を用意した。

今回用意したのはDOMINICA ALFRED DIAZ PRINCESA WINEY NATURAL。
華やかな香りが春の訪れのイメージとぴったり。

昨年までの喫茶結社Part.1からPart.6では、毎回小冊子を印刷することが慣例だったが、今回は名刺大のカードを印刷して配布した。

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表面はコーヒーのイメージをビジュアルで示し、裏面ではコーヒーの情報とその味わいの説明もポエティックに記した。
(裏テーマは、怪盗がお宝を盗んだ後に残すカード)

このカードの狙いは2つ。

一つは、今回の店舗は構造上、私が一人一人のお客様にコーヒーについて説明できないことが予想されたため、それを補うためだ。

もう一つは、いかに爪痕を残せるか、という実験だ。
今回、私は企画に呼んでいただいた立場であるため、必然的に喫茶結社を知らないお客様にコーヒーを振舞うことになる。
加えて、営業時間も3時間と限られていた。
と、なると、ただコーヒーを振舞うだけでは、お客様の記憶に残らず、せっかく知っていただけるチャンスを無駄にしてしまう恐れがあった。
そのため、写真にも、物理的にも残りやすいカードで、お客様の記憶に残ろうという、そういう魂胆である。

営業状況

終始満席状態だった。
これは、世界文庫アカデミーの皆様にご来店いただけたことと、kaedeさんのお菓子の評判を聞きつけてご来店された方々の影響が大きい。

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長野りんごのタルトタタン。台風で被災された農家のりんごを使用しており、この日一番の人気メニューだった。(写真は当日現場を手伝ってくださった、出版社さりげなくの稲垣さん)
最終的に売り切れてしまったため、私は食べていない。おいしそう。

りんごとピンクペッパーのチョコパウンドケーキ。これは食べた。うまい。

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紙とセロテープで作品をつくる植田楽(うえだひらく)さんの作品たちも、場を盛り上げてくれた。

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喫茶結社主宰と見つめ合うオウギワシさん。
紙とセロテープでつくられているなんてにわかには信じがたい。

kaedeさんは「初めての自主企画だから…」と仰っていたが、完全に世界観がつくりあげられていたように感じる。
初の企画に呼んでいただけたことを人に自慢できる日は遠くないのではないだろうか。

ポジティブ要素:適切な準備

前回の絵本喫茶のとき同様、今回もテーマに合わせてコーヒーを選定した。
つじつま合わせと言ってしまえばそれまでだが、全体のイメージに相違なくコーヒーを用意できたように思う。

また、収益的な面から言っても、予想を大幅に超えるようなことは無かったが、大きく下回ることも無かった。
的確に適切量を準備できたということは、今までの経験がある程度有効に作用しているのではないだろうか。

ネガティブ要素:大人しくし過ぎ

ただ、喫茶結社としては今回は大人しくし過ぎたかもしれない。
確かに今回は意図的に抑えていた面はあったが、あれだけ素晴らしいお菓子相手ならば、もう少し喫茶結社も我を出してもよかったかもしれない。

メニューにしても、コーヒーひとつにすることはなかった。
営業時間の短さにビビって守りに入ったと言わざるを得ない。

配布したカードにしても、小綺麗に作り過ぎたかもしれない。
納得できるまで作り込んだが、爪痕を残すという意味では、誰かに深く刺さるようなものではなく、中途半端なものをつくってしまったのかもしれない。

まだまだ、力不足である。

総括

反省する部分は多いが、非常に刺激的な一日だった。
そして、喫茶結社の今後の指針に大きな影響を及ぼすのは間違いない。
これだから、誰かと一緒にやるのはやめられない。

出没記録009の記述は以上となる。


ご来店いただいた皆様、盛り上げてくださった世界文庫アカデミーの皆様、場所を提供してくださった食堂souffleさん、当日手伝ってくれた稲垣さん、植田さん、そして企画してくれたkaedeさん、本当にありがとうございました。

それでは、また次の場所でお会いできますよう
ごきげんよう


kaedeさんのinstagram・Twitterはこちら


紙とセロテープで動物をつくる作家、植田楽さんのinstagramはこちら

植田楽さんは2月25日から恵文社一乗寺店で企画展をされるそうなので、こちらも是非


おまけ

今回、kaedeさんはカフェ営業の前に、招待制でランチ営業もされていた(この、初企画で招待制というのはすごくスマートだと思った)。

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店員の特権、まかない。こればっかりは、ただの自慢である。うまかった

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