あとがき －やりたい店を100個書いた100日間－

一昨日、約三か月続けた自主開催note企画「 #今日のエア喫茶店 」が100店舗を達成し、ひとまずの終了とした。

100店舗に至るまで経緯と、この企画を通した自分の変化について、今日のエア喫茶店とはなんだったのか、あとがきという形で補完しようと思う。

【きっかけ】
そもそもはただの思いつきだった。
仕事の休憩時間、Twitterでフォローしているいか文庫さんのプロフィール欄を何気なく見ていたとき、『エア本屋』という一文にピンときた。
これ、カフェでやったら面白いかもしれない、と。

【目的】 
1．自分が持ってるアイディアを人目に触れさせてみたい
「こんな店があったらいいな～」という思いは、誰しも少なからず持っているはず。私は特に、数年後の食い扶持のためアイディアをストックしていた。
それを晒して、もし反響があったら良いアイディアなのかもしれない。言ってしまえば、腕試しみたいな気持ちだった。

2．日本の流行の調査もできる
当時の私のリアル職場上の仕事の一つは、日本の流行をキャッチして、取り入れるということだった。
毎日アイディアを上げるというなら、流行調査は必須。趣味と実益を兼ねた素晴らしい企画だと一人盛り上がっていた。

【ルール】
ただ漫然とやっても面白くないので、幾つかルールもつくった。

ルール1：毎日投稿すること。できなかったら翌日に振り替え可
三日坊主の私にはこれくらいのユルさが良かった。
もしその日のうちに上げられなかったら翌日に振り替えて上げること。

ルール2：風景がはっきりと描ける店だけ上げること
つまり、どれだけ荒唐無稽だとしても、その店にお客様がいる様子や、自分やスタッフが働いている様子を詳細に想像できる店だけ上げるということ。
美味しそうなケーキがあってスペシャリティコーヒーで...だけじゃなくて、それをどうやったら実現できるかまで想像できたらオッケー。

ルール3：までに自分が知らない店を上げること。なるべく。
どこにも無さそうな店の方が面白い。
ただ、もし既に存在していたとしても、「同じような店があるよ」と教えてもらえたら結果オーライ。

【感想】
スムーズにアイディア出てきたのは最初の30日くらいだけだった。
そのあとはとにかく情報を集めて、毎日アイディアを練った。
InstagramもファッションプレスもNewsPicksも日本の雑誌も一通りチェックして、オズボーンのなんちゃらリストとか試したり。
でも、意外と一番参考になったのは、友人知人のツイッターのつぶやきやLINEでの会話かもしれない。
「最近仕事終わらなくて帰り道カフェで仕事してる」「飲み会の後のコーヒーって美味しいよね」「ZINEやってみたい」とか。喜びそうな人の顔を思い浮かべると、（自称）結構良いアイディアが出たりした。

さて、なんとか100店舖のエア開業を終えて、良かったことと悪かったことを振り返ってみる。

【良かったこと】
・自分の頭の中の棚卸ができた
・自分がやりたい店の傾向が分かった
今まで漠然とアイディアを溜め込んでいたいたが、とりあえず極限まで書き出したことで自分が重視していること、これからやってみたいことが明確になった。
それはつまりこれからやるべきことの道筋が見えてくるということだ。

桜林直子(サクちゃん)さんのnote『やりたいことがない人とある人は何がちがうのか考えた(夢組と叶え組の話)』がこれ以上なく分かりやすく書かれているので読んでいただければ分かるのだけど、やりたいことに向かうためには、それを阻む蓋を取っ払わなければならない。

そのための方法として、多少時間はかかったけれども、やりたい店を100店書き出すのはかなり有効だった。

私はおしゃれなメニューや美味しいコーヒーよりも、面白い・新しい業態をつくることに興味があるらしい。

【改善点】
・ただアイディアを人にさらすだけでなく、そこからさらにアイディアを実現するとか、もう一歩踏み込みたかった。
地理的にかなり不可能な面もあるのでなんとも言えないが、せっかく色々反応を頂いたのに、もったいないと思った。
まあそもそも、アイディアを人目にさらしてからどうする、という点が抜けているのだから、目的として甘かったかもしれない。

最後になってしまったが、いつも読んでくださった貴方に、たまに読んでくださった貴方に、今初めて読んだという貴方にも、お礼を申し上げたい。

ありがとうございます。おかげ様でとても充実した実りある100日間となりました。

まだまだ若輩者ですが、今後ともどうぞご贔屓に。

「こんな店はどう？」等、コメントもお待ちしています。

はい。
ここで本編は終了です。

ここからはおまけですが、本編のなかでは紹介しきれなかった
「100店のなかで特に反響があったもの」
をいくつかご紹介したいと思います。

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