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その店は食べ比べの店。 メニューは月ごとに1品目だけ、けれども多種類。

その店は食べ比べの店。
メニューは月ごとに1品目だけ、けれども多種類。

今月のメニューは林檎のタルト。
何種類もの林檎から、3種類だけ選んで小さなタルトで食べ比べ。

来月のメニューはホットミルク。
産地で飲み比べたり、チョコレートやバニラを加えて自分の好みを追求したり。

食べて、比べて、自分の「好き」を見つける。

カフェ 「コントラスト」


以下、セルフライナーノーツ。

昔「食べる展示会」という企画をやったことがある。
東京中のおいしいパン屋を回って食パンを1斤ずつ買い、その日の夜にレンタルカフェに人を集めて食べ比べる、という企画だった。

お客様は2名だけだったけれども、私はメチャクチャ楽しかった。

ただ、これは趣味の領域で、商売にするのは難しい、とも思った。

人の店の商品を買って、勝手に並べてお金を取るのが良いのかって言えば、良くない。
人の褌で相撲を取るなら、相応の看板を持って、相応の手順を踏まなければ。当たり前だけど。

でも、食べ比べは楽しい。

少しハードルを下げてみた。

完成品をそのまま他から持ってくるのは気が引ける。

ならば、調理過程とか、食材とかを比べるのはどうだろう?

今月はいちごフェア!とか、いちごを使ったメニューが期間限定で沢山並ぶことは飲食店ではよくあるけれど、
今週はいちごの種類フェア!と、いちごを使った一つのメニューを、いちごの種類ごとに食べ比べられる、というのは聞いたことがない。

イメージとしては、化学の実験みたいな。

条件を揃えて、結果の違いを観測する。

調理法を揃えて、種類ごとの味の違いを観測する。

楽しそう。

それが、この「コントラスト」を思いついた経緯。


なんか、こんなコンセプト、港区当たりの会員制レストランとかにありそうだな。

ああ、そうか。
この手法なら、腕さえあれば高級志向にも振れるのか。
会員制高級カフェ。

おもしろいなあ

誰かパティシエやらないかなぁ

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