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最高の温泉を見つけた夜の話|旅暮らしの初夏【#24】
「岡山で一番空に近い温泉」と言われたら、もう向かわざるを得ません。常日頃、標高は高ければ高いほどいいと思っているのです。
(標高が高いと、静かで虫も少なく空気も澄んでいて、とにかく最高です)
そんな秀逸なキャッチフレーズに抗えず向かった、天空の湯。岡山県の山あい、鏡野町にありました。道中は二車線の県道と、そこに覆いかぶさるような森の緑だけの道が続きます。いい予感がします。
閉館1時間前に到着。だいたいの温泉では、このタイミングだと新規のお客さんがぐっと減るので、比較的ゆったりできることが多いです。
脱衣スペースの居心地次第でお風呂への期待感が絶望感に変わったりしますが、ここは広過ぎも狭過ぎもしない、文句なしに清潔感のある空間。
四季折々の自然に包まれた温泉は地元産桧を使った山荘の趣
源泉掛け流し、加温のためクリーンで環境に優しい太陽熱を利用して やわらかな 優しいお湯をご用意してお待ちしております。
見晴らしのいい東側東屋露天風呂、空にすこんと抜けた西側天なし露天風呂。2週間づつ男女入れ替えております。
その日の女風呂は「見晴らしの良い東側東屋露天風呂」、そこは完全に天空でした。
贅沢に掛け流される透明なアルカリ泉、東屋から見下ろす自然の生態に近い森、遠くに連なる霞みがった山々。平日の夕方、その見晴らしをひとり占めする私は、この日さいごのお客でした。
トップ画のこれが「見晴らしの良い東側東屋露天風呂」↓
いいお風呂に感動して外に出ると、ひんやりした空気。標高が100m高くなると、気温は約0.65℃下がるのだそうなので、標高700mあるそこは5℃も涼しい。超巨大なエアコンが夜通し優しく風を送ってくれているかのような清々しさです。
近くの森に車を停めて、いそいそとジン・フィズの準備をします。薄暗くなってきた空には、満天の星空が現れる予感。
何度も訪れたくなる温泉はそう多くありませんが、ここはまた今晩入りたいなぁと度々思い出します。
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