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旅暮らし育児|家のない6歳児の理想の暮らしとは【#20】

我が6歳児の夢が、ささやかで好ましいと思った話です。
彼の少し変わった人生については、よかったらこちらをご参照ください。

旅百パーセント人生を歩む彼は、いつも私の運転する車の助手席で、本を読んだり絵を書いたり鼻歌を歌ったり、楽しそうに過ごしています。

彼の夢はアーティストになること。この2ヶ月くらいのブームは、絵本を作ることです。

少し前までは愛読書の「かいけつゾロリ」や「バムとケロ」シリーズの模写をしていましたが、最近は自作のストーリーと絵をコピー用紙に描き、マスキングテープで製本をしています。

その熱中ぶりは、絵を描きたいがために誰より早起きをし、暗闇でもせっせと創作しているほどです。羨ましい。私はいまだに、そこまで夢中になれるものを見つけられていないような気がします。

そんな彼を見て私はなんの気なしに、君がアートだけで食べていける世界になってほしいなぁ、というようなことをよく言っていました。

その言語外に含まれる、アートだけで食べていくのは結構難儀なことだなぁ、というニュアンスを息子は感じていたようです。

先日のドライブ中、息子が自分の夢について語り始めました。やはりアーティストを続けていきたくて、たくさんの人に作品を見てほしいのだといいます。そして話の最後に言いました。

お金がたくさん欲しいんじゃないんだよ、
ボクは絵描きとして細々と暮らすのが夢なんだよ!

細々でいいんですね。野心があるんだか慎ましいんだか。

でも私の言いたいことがよく伝わっているような気もします。なにより今の私たちの生活が慎ましいのだから。

彼がアートだけで食べていけるよう、生活は小さく保ち、正しい慎ましさを一緒に実践しようと思います。


(704words)
@Hiruzen,Okayama


ここまでご覧頂き、ありがとうございます。 各地で得た経験を読者の方に還元できるよう、精進します😊