感染症の影響で”秋のイベント”も全部きっつい
こんにちは。佐藤奨(さとうつとむ)です。
少し弱音を吐くような記事かもしれないが、今の心境を綴る。
今の心境
再びの感染拡大で、秋のイベントも全部きっつい。いや、もちろん、そういう想定はしてきていた。もっと言うと、来年の春くらいまで開催がきつい想定もしはじめている状況だ。
この感染症以前までと同じ状況は、しばらく帰ってこない前提。とはいえ「やれる範囲のこと」と「提供価値」の妥協点が難しい。
イベントでの
”「やれる範囲のこと」と「提供価値」の妥協点が難しい”
ここが考えさせられるポイントである。
今の「やれる範囲」の基準の前提が変わりまくる
例えば、1万人規模のイベントの収支を見越してつくる空間づくり”だからこそ、”来場者の体験価値を創出できるイベントだった場合、今の「やれる範囲」の基準の前提が変わりまくると準備がキツいのだ。
例えば、主催イベントで、イベントのコンセプトで”1日はしゃげること”を「提供価値」に置いているものがある。もし来場人数を「縮小バージョン」で実施すると、収支が見合わず、”赤字覚悟”の中で1日はしゃげる空間を準備しなくてはならなくなる。それでもやるのか?というと、実際は厳しくなるわけだ。
これは”人ごと”のように書いたが、私がプロデュースしているイベントのことだ。来場者に、遠方から”わざわざ”来ていただくわけで、提供価値が「最低ライン」は準備できるのか?蔓延防止に合わせた最低ラインの実施で、満足させられる?そこに向けた準備運営で収支が見合うのか。その判断が必要となる。
(年2回ペースで2014年から10回に渡り主催してきたイベント)
私の気持ちとしては、この状況下では、提供価値が「最低ライン」にも満たすことが難しいと判断しているため、現時点において、開催は厳しいと捉えている。
「縮小してやればいいじゃん。」と安易に考えたくない
イベント規模を「縮小してやればいいじゃん。」って安易な発想は無理。ちょっと準備すればやれるくらいのサイズなら誰でもやれるだろうし、リピートしてくれる方々は、そうやって、どこか”妥協”したのを求めてるワケじゃないとわかってる。提供価値をどこにおくか、という話。
ビジネス発想なら、縮小してコストを抑え、で、実施できることはあるにはある。でも、それだと妥協になりやすく、イベント来場者の気持ちを、本当に”盛り上げる”空間にならなかったりもする。心を動かせる1日を創出したい。それこそが”提供価値”なのであれば、今の状況で、どうしたらそれができるか?である。
しかしながら、再びの感染拡大で、準備しても、前提が変わる。
前提が変わる”可能性があるとアクセルを踏みにくい
繰り返しだが、”「やれる範囲」の基準の前提”が変わりまくる状況。私が主催者として関与するイベント準備には、最低でも数ヶ月。長くて半年以上はかかる。準備したのに、直前に感染症の影響で自粛や縮小要請が出るなど”「やれる範囲」の基準の前提が変わる”可能性があると、アクセルを踏みにくいのだ。
アクセルを踏みにくいのは、イベントの主催者は、もちろんそうだが、イベントに関わる関係者や関係企業、運営メンバー、そして、スポンサー企業、出展企業も同じこと。これなら”大丈夫”と言い切る見通しがとても難しく、「リアル」なイベントは、”準備段階”からアクセルを踏みにくくなっているだろう。
春の主催イベントを「中止」するときに書いたnote
今、何をすべきか
秋の主催イベントは、すでに開催が厳しい見通しを立てていたし、こうした再びの蔓延拡大は、想定していた範疇でのこと。さらに、主催じゃなく、出張ショーやアトラクションコンテンツの提供などで、呼ばれるイベントの多くについても、中止を判断する可能性があることも想定の範囲内である。
我々の取り組んできた「事業」のほとんどが、イベントやスポーツに紐づくため、繰り返す感染拡大によるイベント中止判断は、経営に大きな打撃を与えている。
最後に、唐突だが・・・
経営者とはどういう人か?
私の立場は、経営者。経営者とはどういう人か?
ユニクロの創業者柳生正氏の言葉を借りるならば経営者とは、一言でいえば「成果をあげる人」と述べている。
さらに、柳井氏は、成果をあげるとは「約束したことを守る人」である。と。
この刻々と変わる状況で、計画してきたこと自体ができない、本来予定してきた成果をあげることは難しい。準備しても、前提が変わり、それが無意味になる繰り返し。
やってきたことの全てがダメであろうと、さらなる代替案を考え、いくつも動いている最中であるが、収益の面では、まるで異なる予定(新たな試み)のことを生み出し、「成果をあげる」ことが求められるだろう。
環境がどうであれ「成果」なのだ。
コロナによって準備段階にてやれることに制限があり、準備したとしても、その前提が変わる”可能性があるとアクセルを踏みにくいが、そんな中でもやれることを見つけ、カタチにするつもりだ。
この7月中にも、いくつかの新たな試みをするが、再びの感染拡大、再々拡大が繰り返すことを見越した中で、どう身動きを取るのか。この状況下でも「成果をあげる人」になれるのかどうか。
取り組む業態として、大きな壁に直面した状況であるが、この中でも、なんとか生き残り、成果を出して行きたい。
お読みいただきありがとうございます!これからも情報配信していきます。