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わたしの「未知の旅」6カ月

 わたしはこの半年、わたしのもつ「未知」をしている。
 Frozen II(アナと雪の女王2)の主題歌を歌いながら、その旅ははじまった。

 昨年11月、「アナ雪2」を観たわたしは、毎日「Into the Unknown」・邦題「未知の旅へ」を聴いて、毎日泣いていた。イディナ・メンゼルによるエルサが歌う劇中歌版と、パニック・アット・ザ・ディスコのエンドロール版を交互に聴いて、何が何だか分からない程、涙を流した。

Into the Unknown

I can hear You, but I won't
Some look for trouble while others don't
There's a thousand reasons I should go about my day
and ignore your whispers, which I wish would go away
聞こえてる、でも聴いてあげない
面倒を好む人もいるけど、そうじゃない人もいるの
いつもの一日をはじめた方がいい理由はごまんとある
あなたのささやきを無視して。こんな声、どっかに行ってしまえばいいのに

You're not a voice. You're just a ringing in my ears
And if I heard you, which I don't
I'm spoken for I fear
あなたは内なる声なんかじゃない。ただの耳鳴り
もし聞こえたとしたら(聞かないけど!)
私の恐れにやられてしまう

Everyone I've ever loved is here within these walls
I'm sorry secret Siren but I'm blocking out your calls
これまで一緒にいた大好きな人達は皆、この囲いの中にいる
美しい声で惑わすセイレーンよ、悪いけどあなたの呼び声からは耳を塞ぐわ

I've had my adventure, I don't need something new
I am afraid of what I'm risking if I follow you
Into the unknown, into the unknown, into the unknown!
冒険はもう十分したの。これ以上はもう要らない。
何を危険にさらすのかが怖いんだ、あなたを追いかけたら
未知の領域へ、未知の場所へ、未知へとあなたを追いかけたら!

Are you out there, can you hear me?
Can you feel me? Can you show me?
そこにいるの?わたしの声が聞こえる?
わたしがいるのを感じる?私に、教えて!

Where are you going? Don't leave me alone
How do I follow you
into the unknown?
あなたはどこへ行くの?一人にしないで!
どうやってあなたを追いかけよう
未だ知らぬ場所へ

Lyrics by: Kristen Anderson-Lopez and Robert Lopez
Translated by: Satomi Scarlett Obata

 この歌詞そのままを、感じ、考えていた。
 現状を惰性で続ける理由はごまんとあり、でもその先には自分のやるせなさを人のせいにしたまま年を重ねていくであろう被害者の人生が待っているように思えた。自分の不幸せが夫との関係性によってもたらされているのならば、それを切ってしまえる潔さと経済力が欲しかった。

 メンタルは低調だった。下に挙げる記事にしたためているように、私の愛着は不安定だし、自己肯定感も長年のシャカイジン不適応で地に落ちていた。

 

 その頃よく話を聴いてくれた友人が、"I don't want you to feel stuck every morning when you wake up" (あなたには、毎朝目を覚まして悲嘆に暮れていて欲しくない)という言葉をくれた。それに付け加えるようにして、自分も落ち込むことはあるけれど、メンタルを保つためにPodcastを聴いて女性としての生き方の参考にしているよ、と話してくれた。

 女性性について話してくれるパーソナリティーを検索して、聴くようになった。

 そのPodcastの中で、自身はライフコーチとして個人でコーチングをする彼女が、こう話していた。

「人生のステージを越えてくるのに、メンターが必要だった」

 そして、メンターはステージを追うごとに、時間も料金も凝縮してくることも。

 わたしにはメンターが必要だ、と思った。そのときにいる自分のリミットを、越えたかった。アメリカ人のそのpodcastコーチに会いに行くことも考えたが、タイミングが合った神戸の講座に行くことにした。

 居住地から離れていることもあり、時間もお金も全てが「えいやっ!」と飛び降りる心境だったが、私はエルサの歌に導かれるように、未知の旅へ行くことにした。

 ところで、わたしの名前はちょうど、「知」に「未」と書く。これで「さとみ」だ。

 話はアナ雪2に戻るが、「未知の旅へ」の原曲は「Into the Unknown」の "unknown" という単語は、詩や文章などで「詠み人知らず」「作者不明」の意味でも使われる。

 私の名前は、下記の記事で紹介しているドナ・ウィリアムズの「自閉症だったわたしへ」の原題、「Nobody Nowhere」が表す「所在不明の、誰からも正確に認知されないだれか」のようだ、とずっと思ってきた。実際、自分の人とのかかわりはそういうところがたくさんあった。悲しかった。
 未だ知らず、で人生が過ぎ去っていくように思えた。

 だけれど、「未知」が人生に仕掛けられた謎々のように、わたしを待っていて、それがいつしか自分に呼びかけてきたら、どうだろう?

 かたちを持たない感覚や感性が、現実の扉を叩いてきたら?それらに呼応して、生身の体を使って、かの女の描く想念を実行しかたちを与えることができたなら! 

 ドナ・ウィリアムズのように「内面世界と外の世界の間に橋をかけたい」と心の奥底で思っていた

 エルサの歌は、わたしのそういう希望を確固たるものにしてくれた。

 今、時間を少し得てときめきお片付けをしている。こんまりちゃんの『人生がときめく片付けの魔法』を教科書に、服をどうにかやり、本は二カ月前にやったから置いておいて、書類を蝸牛の歩みで進めている。

 取り出す書類に、いちいち感情が動く。進まないわけだ。

 10か月くらい前に、抑うつ度のテストのようなものを受けていて、設問にとてもそう思う~まったくそう思わないの5段階でつけていくものなのだが、180度に近く変わっていて、びっくりした。

 頭の働きといい、ものごとの捉え方といい、反転していると言っていい位。そして私は、10か月前の自分に涙した。そして、この半年の自分の心の旅路を想った。

 「未知の旅」は、わたしの心に橋をかけた。

 わたしのこのnoteには、「#人は再生する」というタグを必ず付けている。生まれが途方もなく恵まれないわけではないし社会の役に立ちたいと思っているのに、不器用でなぜか生きにくい、つまづく石のないところでなぜかお約束のようにコケる、その結果体も精神活動を休ませている。そんな自分のような人に、必ず再生できるから大丈夫、と伝えたい。

 あなたはあなたなりの幸せな在り方にたどり着ける。それは普通と違うかもしれないけれど、もしかしたら普通よりいびつな分、輝いているかもしれない。それを何より、過去の自分に、伝えたい。

「自分の不幸せ」は、とりもなおさず外にはなかった
内側の膿を出すと、見える世界は変わっていて
身近な人のせいにしていた何かはすっと引いていった

よく掴み切れていないが
意外とわたしは幸福で
過去の自分も、周りの人も 
味方だったことに気が付いた

いつの間にか敵とみなしていた世界と
わたしはもっと和解して
その輪が広がるように 願っている



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わたしのお仕事
オハラ翻訳事務所
【日英翻訳×英語学習コーチング×発達障害グレーゾーン普及啓発】
●日英翻訳:直訳と意訳の中庸を訳します
1時間作業分 4,000円のところ モニター料金 2,400円

●英語学習コーチング:
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