年若い友へ
年若い友へ
年若い友よ
あなたが教室で学ぶのは
あなたに天下の度量衡をあてはめるためではない
他人に評価を委ねるためではない
年若い友よ
あなたが教室で学ぶのは
あなたが才能を伸ばすために必要な資源と支援を当然の権利として享受するためだ
それが教育ではないか?
「他人に生殺与奪の権を与えるな」
戦わなくちゃいけない
その権利が阻害されているのであれば
あなたは立ち上がり声高にその権利を訴える
と言う権利を持っている
その方法を教えるのが、教育ではないか?
それが教育であり、その教育にアクセスする権利をあなたは持っている。
あなたはばかじゃないよ
ぜんぜん、
あなたが他人の評価を信じて行動に制限をかけるに至ってしまって!いるだけ
そのできなかった自分に募った憤りの
その下に隠れた悲しみには
素直に涙すればいい
だけどあなたがしなくっていいのは、
自分ができないと信じることを選び続け、
できない自分を責めることだ。
責めて、責めて、
その重責にこころが崩壊してしまうほどに!
悔しいよね?
不甲斐ないよね
こんなふうになりたくないのに!
人一倍、気を張って
がんばっているはずなのに!
手を抜いてなんて決して、ないのに!
どうしてか、求められるツボを外してしまう
なんとなく、的はずれな自分は分かるのに
その的はアリスの迷い込んだ国の
失認した相貌のちぐはぐな登場人物のように
輪郭が認識できない。
いったい、彼らの標準は何を僕に求めているのだろう?
それさえ明らかにして、そのスキルをつけられたら、この困難は和らぐのだろうか?
年若い友よ
あなたを侮らない大人を見つけるんだよ
尋ねるんだ、あなたが必要としている理解と支援が欲しいと請い願うんだ
あなたの”ask for〜”から、すべてははじまる。
あなたを侮らない大人を見つけるんだよ
ある彼は、あなたを理解できなくて叱りつけるかもしれない
怖がらず、次を当たるんだよ
彼があなたを責めたからと言って、世の中全部があなたを責めるわけじゃない。
ある彼女は、あなたの感じ易さを無意識に見てとってモラハラの絶好の標的にするかもしれない
あんまり耐え難かったら、逃げていいんだよ
そして逃げだ自分を責めなくていい
自分の一番の理解者に、なるんだよ
ほかのだれがあなた以上にあなたという不完全な芸術を理解し得るだろう?
またある彼は、好意的だった態度を急に翻し
あなたをいともた易く不意の失望に突き落とすかもしれない
愉快犯の心理はまだよくわからないけど
あなたを甘く見てるのは確かだから
静かに離れて 心の中で
自分と異なる人間を恐れて遠ざける彼の弱さを可哀そうに思えばいい
あちらは群をなすからあたかも自分がわるいような体に見えるけど、仕方ない。
「彼ら」はアヒルであなたは白鳥だと、思っとけばいい。
三人の大人に取り合ってもらえないかもしれない
五人の大人に迫害されるかも、しれない
でも、諦めないんだよ
自分を責めなくていいんだよ
自分という苗をいかに潰さずに、
苗床の土を流出させずに、
大きくするかなんだ。
生まれ持った形質を発現させる栄養素は
既に持っているから、大丈夫
十人、いや二十人当たったら、一人くらい本当に「分かって」くれるかもしれない
そのなかま探しは一生、続くだろう
この道で彼かに出会えたときの懐かしさよ!
年若い友よ
だから支援の一手に、手を伸ばし続けて欲しいんだ。
そうしたら、あなたはあなたの思っている以上に
いろいろなことができることに気づくから。
できないのを責めないで、生産的な一歩を、踏み出すんだ。
支援の手を請い願うという、一歩を。
それからね、笑い飛ばすんだよ!
心の中は自由だ
大好きな寓意やメタファーを
目の前のよくわかんない不条理に当てはめて
内心、笑い飛ばしてしまえばいい。
サブカルでもアニメでも、インド映画でもいい
あなたの表象を満たす救いを
現実と重ねて乗り切るんだ
疲れてうごけない日が来るかもしれない
一日の半分をぼーっとして過ごすかもしれない
友達の経験や考え方を羨むかもしれない
newsなんて私の心には関係ない
外で起こっていることは別のこと、と思うかもしれない。
あなたは環境に恵まれていなかった、
そう考えることもきっとあるでしょう。
だけど
あなたが言語で考えてることはホンモノで
つまりあなたの価値観を誰も否定しないし
否定することもできなかった。
だから
自分の性格を、行動を楽しんでしまおう
そして心にたくさんの人たちの椅子を置いて
知識を、感動を、思いをたくさん吸収して
いつかすてきなおじいちゃん・おばあちゃんになりましょう。
19FEB03-23Jan2020 2S.O
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