【詩のことば】弥生の歩みは
弥生の歩みは隼の如し
行き交う人の回向
一会いちへ 雌雄を決すかと思ふらむ
機微の局,
機微を解さぬは若さ故にて
許し給へ
鷹の能ふは,
歓びに興じ
相手に役を与へ給ふ。
🌸🌸🌸
人との出会いは正に凹(おう)と凸(とつ)がかみ合うように巧妙に出来ているのだな、と感心します。表層では一見、何だこれめちゃくちゃ相性合わんのぅ、と思うような出会いでも、一段、二段掘り下げてゆくと、深いところで気づきを与えてくれるようになっている。無意識の采配ってすごいニャー。
二人の子持ちの春の弥生はめまぐるしいほどに忙しく、一寸、一寸きざみのスケジュールに近くすらあり、そこで袖すれあうように出会う人ひとの波に酔いそうにすらなります。けれども、その一瞬、一瞬に機微があって、そこに肚に落とした言葉をグッと込められる人というのになりたい、と、幾多の出会いと別れの交錯するこの季節だからに、思うものです。
今日のおみくじ:喜んで受け取るは吉。
令和三年三月二十八日
知未
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