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材木屋の詩

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気の散るままに散文します。
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記事一覧

|Doori|

この薄壁を、越えることができたなら 近くにいるのに触れることも わたしの半分も十分の一も …

書くこと

書く、書く、書く 書かずにはいられない 書かずに頭の中に留め置いた着想、 胸に刺さるような…

【仮構小噺】怒れる母ペンギンの冒険

“差し殺したい。 メッタ刺しにしたい” ――憎悪。 この怒りの、根底にあるものは何か? 分…

メタファーとメタ認知の間

メタファー: 上位概念の 象徴的なあれやこれやに 比喩的存在を託すこと。 メタ認知: 視点を…

不安のなくなる病

不安を感じなくなる病があったなら 僕らはハッピーなんだろうか? 今日も明日も ”何もないけ…

俺たちは我慢してきたんだから、お前らも、っていう世代間|誤《・》継承はもう、いり…

がっこうは がまんすることを学ぶところなのかな? ゆりかご上がりの無防備な6歳児たちに で…

すかーれっとの開拓

すかーれっとはかいたくする 少女時代が終わりを告げ 庇護者を失うと 寡婦の儀礼もそこそこに ダンスホールに舞い戻る すかーれっとは開拓する Twelve Oaks マグノリアの並木 焦土に種を撒き 材木を買い付け 悲観も感傷もさしはさまず 男性社会で馬車を駆り 財を成す ”わたしはいつでもタラに帰ることができる” だからこそかの女は盤石で 揺るぎなく そこだけは譲らない スカーレットは開拓する ”にほんのあしが立つ土地さえあれば わたしの揺るぎない礎” すかーれ

Everyday Heaven

Everyday Heaven 傷つきやすさ 侵入者たち やけに長じたところと そこだけ盲目みたいな不均衡…

りんごかもしれない。

もしも洗濯を こだわりなくできたら わたしの人生は もうちょっとスピーディーかもしれない…

あの子とあいするすうがく

こいねがわくば こころが、もとめてやまない あのうつくしい整然とした法則性に  たちかえり…

ことばのはしだて

自己防衛のことば まわりのスピードについていくために発することばは うわすべりで 意味をも…

感性と情報と。

どんな有益な情報よりも 目の前の些細なものごとに動かされた あなたの心と、わたしの心を 共…

秩序

秩序 生活の秩序を 両極の世にあり 雨露しのぐ屋根の下だけは 揺らぐことのない小宇宙を 自…

岩戸と子

岩戸顕在意識はわたしをいじめる じわ、じわと 戸口を塞ぐ たとえ開いても、それは不法なことであるかのように 通せんぼしてまくしたてる 潜在意識は水面遠くもぐる おしゃべりもそこそこにしてよとそっぽを向く 逢いに来たのに、あなたは居ない 鉄格子のようなその境界線に 人知れずあちらへ踵を返す その目じりに一筋の涙 その目じりに一筋の涙 令和4年1月6日 子ただあなたを安心のうちに抱きたかった ただあなたと安心のうちに住まいたかった 食う寝るところに住むところ ところ変わ