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石川野乃花の喫茶オールドクロップ(2023.03.24)

石川野乃花(Symdolick)が月一回配信している、喫茶店モチーフのラジオ番組。
放送日に現れる実店舗企画へ。

今月のお品書き

今月から芋焼酎の銘柄が切り替わり、「だいやめ~DAIYAME~」に。

柏木由紀のやっていたラジオ番組に突如付いたスポンサーとして、好事家にはお馴染み。
スポンサーが付いたことで、狂気の深夜ラジオから大人向けのラジオ番組に変わって、「これは長く続くかな?」と思ったら終わってしまった(※以上余談)。

ゲストウェイトレスは石川野乃花の弟子(?)の藤乃さや(Shupines)。

例月のゲストウェイトレスは当日のお給仕のみだが、関係性の近い/深い藤乃はメニューの選定や仕込みから参加。

石川曰く

「楽が出来ると思って頼んだけれど、却って疲れた。」

こんな事を言っても洒落になる程度には仲が良い。

アイデアの泉で且つ凝り性と言う似た者が揃えば、話がトントン進んだり、細かいところで譲らなかったり、無計画に進めて詰んだりしたのだと思う。

イシノこむすび(石川と藤乃が握った小さなおむすび)は

ごまシャケ
ぶたみそ
鶏そぼろ
ツナマヨ

藤乃が強く推すツナマヨだが、宗教上の理由でマヨネーズが食べられないのでぶたみそを選択。
ラップで包んでからかわいらしくくるみ。札を結わいてある。

イシノこむすび(ぶたみそ)
私は作った人が好きか嫌いかと別なところで、手作り感のある食べ物が苦手なのだけれど、石川の作ったものに関しては信用できるというか、安心して食べられる。

甘い味付けはあまり好きではないのだけれど、そんな嗜好の者が食べても、きちんと美味しい。

鹿児島麦味噌の豚汁
おかわりしていた人が居るくらいで、事務所の同輩後輩連中のクイツキも異常なほど。

まぁウマかったのであろうと思われる。

クッキー
おにぎり型のものと、ナルト型のもののセット。

おにぎりとナルトは藤乃の発案。 これを石川が形にする。

クッキー型に「おにぎり」も「ナルト」もある訳が無く、金太郎飴型に筒状にした生地を薄く切って焼いたとの事。

ナルトの外側のギザギザは藤乃がつけたとの事だが、おせちの「伊達巻」の作り方を援用すれば、少し楽になったように思う。
ナルトの成り立ちも紅白のすり身で作る蒲鉾を、太めの巻き簾で巻いて蒸したものであるらしく、巻き簾が無ければ丸箸や菜箸を使っても良い。
(茹で卵を梅鉢の飾り切りにするときに使う)。

コーヒー
石川の淹れるコーヒーは「石川野乃花が手ずから淹れる」と言う付加価値を差っ引いても旨い。
何がどうしてどうなっているのか分かっている事を纏めると。

生豆からの自家焙煎
深煎り
ハンドミル(カリタ ミニミル)で中挽き
ペーパードリップ
Toffy 温度計付き電気ケトル K-KT3

ハンドミルはミリ単位の調整で数年試行錯誤して辿り着いた挽き具合とのこと。
狙ったところに置くようにお湯を注げる細口のケトル。
ガスが使えないので電気式ケトルだが、家では火に掛けられるものを使っているとの事。
ドリッパーは不明だが、縦長になっている一杯用のもの。

この手の企画としては、異常と言って良いくらい、出て来るものの質が高い。
何より、手間と時間が掛かっている。
実際の調理だけでなく、メニュー企画や試作まで、手を抜いた所が無い。
ただ作って出すだけでなく、オペレーション迄考えて改善してきているので、客としてストレスを感じる事も無い。

チェキ係と伝票整理でマネージャー陣。
マネージャーに直接注文する人も居る。

「ナカダさーん、焼酎お湯割り。 おかわりで。」
「どれくらいで?」
「ロクヨンで」
「どっちがロク?」
「お湯ですよ!!」

大量に作ったクッキーを籠に入れて売りに来る藤乃。
「ひとは目が合うと断れないらしいですよ」
こっちを見るな。

「場」としても楽しい。
初回以来の再訪だと言う知己は盛況に感心しつつ納得もしていた。

まぁ、懐が寂しくなければ全メニュー制覇したくもあるのだけれど、給料日直前なので可処分所得の残弾と相談してギリギリの線で。
(明日からはお粥でも啜って繋ごう)
来月は手持ち資金を潤沢にしておきたい。

(2023.03.26 記)

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