墨田ペトリ堂

「現場に出るようになったら人生おしまいだ。」と書斎派隠れアイドルファンとしてこそこそ活…

墨田ペトリ堂

「現場に出るようになったら人生おしまいだ。」と書斎派隠れアイドルファンとしてこそこそ活動していましたが、二十歳を過ぎて人生がおしまいになったので現場に出るように。 初めて入れ込んだ束ものは興亜三人娘。他方、加藤専太郎の金馬で落語に目覚め、現在も小規模落語会中心に現場に出没。

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「二面楚歌」墨田ペトリ堂 雑文仮置処

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    • 黒木麻恵写真展 『胡蝶の夢』

      静かに流れるゴルトベルク変奏曲と、来場者と出展者の語らいを聞きつつ作品に見入る。 デジタルやカラーやモノクロのフィルムで撮影した写真を、半紙にプリントしたモノクロームの作品群。 トレーシングペーパーのような透け感でありつつ、和紙のように長い繊維も感じられる紙にプリントされた風景や静物。 古典技法の現代的応用。 作品の縦横幅に合わせて、壁の有孔ボードに木ねじを4本差し込み、ねじの頭と同じくらいの直径のネオジム磁石でピンと張るように留めてある。 有孔ボードの穴が見え方に影響せ

      • Symdolick 定期公演 歌舞音曲 Vol.16 〜 Symdolick MUSIC AWARD 2024 〜

        Symdolick になってからは恐らく初の MUSIC AWARD。 ファンからの投票で選ばれた上位10曲を披露するライブ。 メンバーも順位は知らされておらず、影アナDJの曲振りからバタバタと立ち位置へ。 曲振りのなんちゃってDJはウケたりスベッたりしつつ、メンバー同士の明るい言葉の殴り合い、じゃれあいなども交えて終始楽しく。 GAMEが入っていないのは意外だったが、現在の Symdolick 志向するライブの盛り上がり方とは別のところにある曲ではあり、グループの提示し

        • Shupines ONE MAN LIVE 〜カワイイだけがしゅぴじゃない!〜(2024.04.17)

          平日の夜開催だが、無理算段して池袋へ。 積み残した仕事は明日の私がやってくれる(たぶん)。 ステージ最前エリアの「Starチケット」 その後ろの「一般チケット」 客席二段目の「手売りチケット」 の3種になっており、順に入場。 ステージは一段目の腰下くらいでさほど高くないのだけれど、二段目なら見下ろす形になるので後ろからでも全く見えないと言うことは無い。 開場から開演までゆとりをもたれており、開演間際に駆け込んでくる仕事帰りと思しき人々もチラホラ。 逆に自分のお店が水曜定

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          第六回 写真人会 写真展「私の選ぶ三本 -Old Lenses Best3-」

          一日の写真展巡りの口開けに、先ずは半蔵門。 底の抜けた好事家の道楽の極みを見に行く。 ステートメント ゲスト作家としてハービー山口。 穏やかに打ち解けて撮る、人との距離の近いスナップ。 一枚だけ「暴れん坊レンズ」で撮ったものがあり、クレジットを見るとフツーラ用のフリロン50mm/f1.5。 素描のようなざっくり描いた周辺部と、細密描写で描き出される二人の女学生。 弘法筆を選ぶ。 カメラと言う機械を意のままに操り、人と打ち解けてするりと懐に入る事が出来て、撮るべき瞬間を

          第六回 写真人会 写真展「私の選ぶ三本 -Old Lenses Best3-」

          七菜乃写真展「#おうちヌード」

          モデルを募り、その人の住まいに出向いて撮る連作。 天井の高さや窓の大きさ、サッシやガラスの種類で建築年代が類推できるのだけれど、都内か郊外の少し古めの、あまり広くはない部屋が多い。 スタジオではなく、その人が住み暮らす場所なので、それも含めた画面に映るものすべてが、撮られる人の人となりを表している。 「かわいいもの」を身の回りに置いても、その「かわいい」の基準もそれぞれ異なる。 それなりに片付けてはあるが、その片付け方からも、それぞれの人生の一端が写り込む。 部屋の灯り

          七菜乃写真展「#おうちヌード」

          写真企画室ホトリ公募展「オールドレンズ・オーケストラ #4」

          浅草橋のギャラリーへ。 出先で聞いたオールドレンズ縛りの公募展。 帰りがけに寄ってみた。 企画詳細はこちら 参加条件は以下の通り。 アリフレックス用ディスタゴン24mm/f2.0など、「うへぇ」と思うレンズを使っている人もいるが ヘリオス44-2 58mm/f2 スーパータクマーやSMCタクマーの50mm/f1.4、55mm/f1.8。 広角ではMDロッコールの20mm/f2.8など。 1970年代あたりのマニュアルフォーカスの単焦点レンズを使う人が多い。 程度に

          写真企画室ホトリ公募展「オールドレンズ・オーケストラ #4」

          4star×sister写真展 Photographed by Qwajima Tomoki

          自転車転がしてギャラリー・ルデコへ。 神木 麗 、星乃 莉子、小湊 よつ葉、恋渕 ももな。 4人の女優を桑島智輝が撮影したもの。 ステートメント 作品は全てアクリル。 下駄を履かして、少し浮かせて展示してある。 大きさとしてはA3とA4が中心。 4人揃った物はB1も幾つか。 エントランスから、反時計回りに 神木 → 星乃 → 小湊 → 恋渕の順。 二人で組になる写真なども取り混ぜて。 ルデコの5階は、梁や壁の作り出す凹凸が多く、作品の配置にも照明の取り回しも制約がある

          4star×sister写真展 Photographed by Qwajima Tomoki

          HASEO SoloExivison「12星座展 東京」

          REAL PORTRAIT TOKYO III と併催されていた HASEO の個展。 写真作家としての生き様と作品世界が、質として量として見る者に迫って来る素晴らしい作品群と空間であった。 展示室AとBを REAL PORTRAIT TOKYO III に充てて、展示室Cの壁一面、天井近くまでを大作で埋め尽くす。 天井近くまでの高さになると、キャンバスのようなマットな作品は兎も角、アクリルになると反射を拾ってしまうのだけれど、それも些末なことに思えて来る。 見辛さへの苛

          HASEO SoloExivison「12星座展 東京」

          REAL PORTRAIT TOKYO III

          HASEO主催のポートレート公募展。 これまでは「HASEO主催の流派展」と言う認識だったが、様相が変わって来た。 出展に当たっての縛りは「人が写っている事」のみ。 以前はHASEOの作風に感化された人が多かったように思うが、良くも悪くも「それ以外」が増えていた。 目を惹いたもの Koji Hirose 砂丘で撮ったポートレートの連作。 大体に於いて矢鱈滅鱈風が強いが、吹かない時はサッパリ。 その不確定要素しか無い場所で、モデルに長い紗の布を持たせる。 翻り方も風任せ

          REAL PORTRAIT TOKYO III

          天乃さや 卒業公演

          ♮リアスクライブの中核を担って来た天乃さやがグループを辞めることを発表して一と月。 ついにその日が来てしまった。 所用でスマートフォンに触れず、気が付いた時には最前ブロックのSチケットは売り切れ。 後方から観覧。 天乃さやの「天乃さや以前」から見て来た人々も、名残りを惜しみに来ていた。 客入れBGMの音量が上がって下がり、Overtureから開演。 セットリスト 天乃さや 側頭部を留めたストレートにティアラ 夢咲あむ いつものショートヘアにティアラ 日向みゆ 青髪ツ

          天乃さや 卒業公演

          澄田綾乃×LUCKMAN写真展 「if...」

          「写真展でしか出来ない事」を突き詰めた、攻めに攻めた写真展だった。 ステートメント 地下の展示スペース全面を使って写真の展示、1階のカフェスペースで映像作品を上映。 厳寒の北海道。 吹雪の屋外と、暖かな屋内。 その二つが画面の中で交錯する多重露光も多様して、写真展の物語の被写体以外の主役である「男」の視点と心象を表現。 額装、直貼り、透明なタペストリー、装丁も様々。 照明の落とされた展示空間に、スポットライトで照らし出された作品が浮かび上がる。 タペストリーの下に敷か

          澄田綾乃×LUCKMAN写真展 「if...」

          ポートフォリオレビュー/アワード 2023 ― 受賞者4名の写真展を開催 ―

          富士フイルムフォトサロンの、若手写真家応援プロジェクト。 今年の受賞者については、こちらが詳しい。 3月23日のトークショーの後にざっと見たが、トークショー帰りの人々でごった返していたので再訪して見直し。 松永 誠「I surrender」 街を歩いて目に引っ掛かったものを直感的に撮影し、モノクロームで切り取られた、人の写らないストリートスナップ。 応募作はデジタル出力だったが、写真展までの準備期間に暗室でプリントした作品と取り混ぜての展示。 推薦写真家である中藤毅彦

          ポートフォリオレビュー/アワード 2023 ― 受賞者4名の写真展を開催 ―

          涼白ましろ展 vol.2 〜秘密の夢見る犬小屋〜

          撮影会などで活動する涼白ましろを撮った作品に絞った、撮影会主催のグループ展。 ハレパネ中心、額装の方が少ないが、雑誌の表紙風に仕上げたり、工夫は凝らされている。 スチロール板を切ること一つにも技術は要るのだけれど、それを知らない出展者が自分でやって失敗したまま展示したり、動線もへったくれもないパーティション配置だったり、如何なものかと思う点もあったが、そこはまぁ生誕祭的な祝祭空間なので硬い事は言わない。 会場は、一部撮影可能 「こんな写真が撮れます」 と言う、撮影会の広報に

          涼白ましろ展 vol.2 〜秘密の夢見る犬小屋〜

          春のAJCC写真展 ―クラシックカメラで撮る楽しみー

          小伝馬町から日本橋丸善、銀座伊東屋、丸の内丸善と絶望の文具店巡り(欲しいノートがどこにも売っていない)、濠端を竹橋に抜けて、代官町から半蔵門へ。 クラシックカメラをフィルムで撮る好事家の集まりの写真展。 カメラの製造年代順に写真は並べられていて、古くは明治22年から。 明治が3、大正が3、昭和14年までが11、20年代が8、30年代が9、40年代が9、50年代が5、平成が6。 思ったより平成が多いが、ベッサが3台にコンタックスAXが2台。 このあたり流石に酔狂な好事家の会

          春のAJCC写真展 ―クラシックカメラで撮る楽しみー

          コムロミホ 写真展 「猫のよう」

          午後から小伝馬町へ。 龍閑公園の桜は丁度満開。 ステートメント デジタルのプリントは門外漢なので、どんな物なのかは存じ上げないが「ピエゾグラフィーでのプリントとのこと。 白と白寄りの灰色、黒と黒寄りの灰色、更にその間の色。 諧調が豊かで非常に美しい。 みっちり情報が詰まっているが、整理されてもいる。 何をどう見せるかの整理と調整が現像だとすると、デジタルではありつつも、それは行われているのが見て取れる。 ステートメントにあるように、猫の散歩のような、気ままに歩き、立ち

          コムロミホ 写真展 「猫のよう」