墨田ペトリ堂

「現場に出るようになったら人生おしまいだ。」と書斎派隠れアイドルファンとしてこそこそ活…

墨田ペトリ堂

「現場に出るようになったら人生おしまいだ。」と書斎派隠れアイドルファンとしてこそこそ活動していましたが、二十歳を過ぎて人生がおしまいになったので現場に出るように。 初めて入れ込んだ束ものは興亜三人娘。他方、加藤専太郎の金馬で落語に目覚め、現在も小規模落語会中心に現場に出没。

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「二面楚歌」墨田ペトリ堂 雑文仮置処

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    • FILLS撮影会2周年写真展 〜We FILLS everyone〜

      今年は出せる写真が無かったので、見る側として会場へ。 AtelierY -原宿- の階段を上がろう・・・としたら10分撮影と思しき人。 一段落したところで上へ。 出展枠は A4 1点/3点 A2 1点/2点 複数枠での出展も可能になっている。 A4 3点の枠、A2 2点の枠は縦に並べることが予め決まっており、組写真として見せたい人はこちらの枠を選択していた。 A2は大きく1点で見せることも出来るし、コラージュにしてA2に纏めることも出来る。 この辺りはデータ入稿のみで

      • 鈴木達朗 個展 「濤声 -The Sound of Waves」

        秋晴れの午后、自転車転がして早稲田へ。 ステートメント 雷雲が迫り、数旬の後には黒焦げになっていてもおかしくない状況でも、その差し迫った状況の中に「可笑しみ」を見出しで撮り撮られている。 それくらい肚を括ってカメラの前に立てる相手だから成立する写真。 他の写真も、カメラを向けられる事を拒否はしていない。 撮り撮られる事への諒解の得られている関係性と言う前提があれば、鈴木達朗の対象に迫らずにはいられない、「已むに已まれぬもの」に突き動かされた写真の対象となっても、撮られ

        • 第3回チェリッシュ撮影会写真展

          ギャラリー・ルデコの3階と4階を使って、撮影会の周年展。 ステートメント 近年、こうしたショーケースとしての撮影会の周年展が増えたが ・どこで開催するか ・どのような写真を展示するか ・併催するイベント(特典会やお試し撮影)はあるか この辺りで、その撮影会がどのような客層を想定しているのか、そこでどんな写真が撮れるのか推し量る事が出来る。 ・写真を撮る/作品を作る/見せる事と ・写真を介して人と(モデル/カメラマン)と繋がる事 どちらを志向しているのか。 写真を撮

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          夢乃ふわる展 vol.2 覚醒

          6階から5階へ、こちらも所謂「モデル展」なのであるが、写真展としての見せ方は真反対。 刈り込んだ6階に対し、盛り込んだ5階。 フライヤー パーティションで展示面積を増やし、表現方法は出展者に委ねてある。 出展者は与えられた面積を最大限に使った圧縮陳列。 詰め込み過ぎずに人の行き交えるスペースは確保してあり、見辛さは感じない。 十人十色、各自趣向を凝らしての展示。 撮られ方の種類の多さは、それだけの需要を満たしていると言う事であり、ショーケースとして良く出来ていた。 (

          夢乃ふわる展 vol.2 覚醒

          『海に晴れる 』Louise Exhibition

          午后から渋谷へ。 ルデコで開催中のポートレート系写真展をハシゴ。 まずは6階から。 ステートメント 所謂「モデル展」なのであるが、出展者とのコンセプトのすり合わせが綿密に行われており、全体としての統一感がある。 「海」と「晴」、青と白のイメージ。 出展者のネームプレートは雲形に切り出された透明の板。 ここに名前や説明などが書かれる。 海や空などの青と、雲や建物、衣服などの白の対比が画面のどこかしらにはある写真。 パーティションを2つ並べて暖簾を掛け、くぐって中に入る

          『海に晴れる 』Louise Exhibition

          Shupines定期公演〜しゅぴねすぱれーど〜 Vol.62 作戦会議編!

          隔週金曜開催だった定期公演を第一金曜の一回に集約し、尺は倍の1時間に。 初回と言う事で、前半は「作戦会議」。 横音ひなは親族のご不幸のためお休み。 開演前に「メンバーの強い希望により、座席の配置が特殊になっております」と告知。 ステージの上にはプレゼン用のホワイトボード、両脇にスツール4脚。 客席は椅子が馬蹄型に人数分並ぶ形。 「株主総会」的なものを想定しているようだ。 メンバーはそれぞれ黒のビジネススーツで登場。 葵葉ほのかはボブ(本人曰く「くりぼーヘア」)、残りの三

          Shupines定期公演〜しゅぴねすぱれーど〜 Vol.62 作戦会議編!

          Owner’s Exhibition『mignon mignon shigure 』

          鶴巻町の IRIS GALLERY へ。 ステートメント お出かけ写真数枚の他は、自宅での猫との暮らしのスナップ。 掃除ロボットに怯えたり、カーテンの裾や机の下に隠れたり(頭隠して尻隠さず)、人や布団などのやわらかくてあたたかいものと戯れたり。 登って欲しくない所に登り、入って欲しくない所に入り、叱られると不思議そうな顔をする。 猫と暮らす喜びと、少々の困惑の詰まった20点。 (2024.10.27 記)

          Owner’s Exhibition『mignon mignon shigure 』

          ほ の の 展(再訪)

          これまで見て来た、所謂「モデル展」と異なる点が幾つかあり、気になったのでもう一度見て来た。 アップの写真は勿論多いのだけれど、引きの絵や、横顔、後ろ姿なども多い。 感情の発露が平坦で、仕草やポーズなどでの主張も強くない。 なので引きの絵に入れた時に収まりが良く、且つ埋没はしない。 画面全体で考えた時に絵を作りやすい。 「地味派手」と言う個性。 万事控えめな事で、却って目を惹く。 会場でも「絶景の写真が多い」との声が聞かれたが、絶景の中に配置しても埋没しない。 埋め込む

          ほ の の 展(再訪)

          第52回 ミノックス写真展

          半蔵門JCIIの地下1階、クラブ25へ。 日本ミノックスクラブ主宰の 第52回 ミノックス写真展へ。 8mm×10mmの極小サイズのネガから大伸ばしにしたプリントがズラリ。 流石にざらつきが目立つものも有るが、それでもこのサイズのネガから伸ばしたとは思えない出来。 圧巻は、スミソニアン博物館のDC-3を撮ったもの。 B0の大伸ばし。 テクニカルパンをテクニドールで軟調処理したネガとは言え、鮮明さに驚く。 どれくらい鮮明かと言うと、DC-3の上に見切れているフォード トラ

          第52回 ミノックス写真展

          百萌展 Vol.2

          会場の UPSTAIRS GALLERY は、代官山の尾根筋、一番標高の高い辺りにある。 なので代官山駅からも恵比寿駅からも渋谷方面からも、坂を上って辿り着く。 舞台役者や撮影会モデルなど、さまざまな形態で活動する小倉萌を、その「さまざまな分野」で関わる人が撮影した写真で構成した写真展。 壁ごとに趣向が凝らされていたが、舞台出演に関しては写真が少なく、小さい。 数は少なくとも、もう少し大きく伸ばしてあると印象も変わると思う。 カフェ雑誌でモデルを務めた際のインタビュー記

          中山文 初個展「matome」

          間に合いそうだったので四ツ谷から早稲田へ。 ステートメント スクエアの額に、縦位置と横位置の写真が収まる。 写真の色調や、画面内で印象の強い色に寄せた色台紙。 切り口の白が縁取りに。 必ずしも主たる色合いとイコールになっていないのが面白い。 モノクロームも色の一つとして捉えられており、色で描き出した写真である事が見て取れる。 背景や小道具の描く線と呼応し連動する被写体の動きやポーズ。 静的であったり動的であったり、写真の中での時間の流れ方も様々だが、群れとしての統一感

          中山文 初個展「matome」

          土屋じゅり×黒木麻恵写真展 『楽園』

          写真展巡りの口開けに四ツ谷、ニエプスへ。 小体なギャラリーの壁面を仲良く半分ずつ。 現実と遊離しない所でありつつ辿り着くことは出来ない。 そんな並行世界のようなそれぞれの楽園を写真と言う形で示す連作。 美しいけれど、一寸怖ろしくもある。 響き合う、しみじみ良い展示 黒木麻恵はルーメンプリント。 朱の霞が掛かった向こう側に、陰翳がある。 一定の年齢以上の大人であれば、恐らく遊んだ事もあるであろう「日光写真」の原理。 印画紙の上に物を置き、その影を焼き付けるフォトグラムに対

          土屋じゅり×黒木麻恵写真展 『楽園』

          ゆるポ展2024

          更に階段を下りて4階へ。 看板に偽りあり、「まったくゆるく無い」と評判の「ゆるポ展2024」へ。 ゆるく無かったことを説明するだけで終わってしまうくらいゆるくない。 寧ろキツい。 このレベルの作品でゆるいと言われても困ってしまう。 Tatsu44 大き目のコンサートホールを借りて撮った作品。 ピアノとヴァイオリン。 弾いて(構えて)サマになるモデルと舞台装置、大道具/小道具。 前提条件を整えた上で、写真そのものも巧み。 構図が良い。 まっはー モデルをパリに連れて行っ

          神凪和菜展

          階段で5階に降りて、もう一つのモデル展へ。 ステートメント 11人のカメラマンによる作品群の中に、神凪和菜の手による自分史が三章挟み込まれる。 必ずしも明るい内容では無いが、来し方を含めた自分の現在を肯定できており、読後感は良い。 これまでが有って今があり、今の自分はなりたい自分に近く、幸せでもある。 そんな自己認識が、「撮られる人」としての神凪和菜を「撮りたくなる人」と為さしめているように感じられた。 写真として惹かれたのは、Nimiの「九份の夜」 夜が夜として撮

          SUPER VENUS/SUPER MAGGY PHOTOGRAPHED BY LESLIE KEE

          Creative Space Akademia 21 Harajuku は、明治通りの一本裏、渋谷川の暗渠の上の遊歩道路に面して建つイベントスペース。 明治神宮前と渋谷の丁度中間で、表参道を含め周辺のどの駅からも均等に遠い。 東京メトロ「明治神宮前」駅 徒歩7分 JR・東京メトロ「渋谷」駅 徒歩8分 JR「原宿」駅 徒歩12分 東京と言う街は、そうした少し不便な場所で面白い事が起る。 SUPER MAGGYステートメント 遊歩道路に面した西側は全面ガラス窓。 こちらが

          SUPER VENUS/SUPER MAGGY PHOTOGRAPHED BY LESLIE KEE