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石川野乃花の喫茶オールドクロップ(2023.11.24)

今月も押上に忽然と現れたコンセプトカフェ的なもの。
お品書きはこちら。

ゲストウェイトレスは藤乃さや(Shupines)と、氷ノ黎(Symdolick)。
藤乃さやは当日が誕生日と言うご祝儀的な意味合いも有ってか、前回ウェイトレスを務めた際にクビになった経緯はありつつ再雇用。

世界の石川
宇宙の氷ノ黎
サイタマの藤乃さや
隙あらば組体操、どうかしている。


氷ノ黎と藤乃さやはメイド服。
石川野乃花もいつもの和服ではなく、メイド服的なもの。
藤乃のみ、膝下丈くらいの短めのもの。

石川野乃花は黒のスエードのストラップパンプス。
藤乃さやはオーソドックスなローファー。
氷ノ黎もローファーだが、底厚め、甲が白い革の「ちょっと悪そう」なもの。

「そのまま帰りそう」と客に心配される氷ノ黎

雇われウェイトレスが注文を取ったり忘れたり、間違えたりしつつ、或る程度揃ったところで準備が始まる。
鍋から立ち上る湯気、挽かれるコーヒー豆、さまざまな物から立ち上る「幸せの香り」が漂う。

今月のスープは、Shupinesの楽曲に因んでかオニオングラタンスープ。
本来的にはオーブンで焦げ目をつけてこその「グラタン」であるが、そこまでは出来ない乍らの工夫で、それらしきもの。
玉ねぎたっぷりのスープに輪切りのフランスパンを浮かべ、そこにとろけるチーズ。
黒コショウと乾燥パセリ(恐らく)をパラリ。
玉ねぎはあまり炒めず、煮込まず、形は残っているが歯には触らない柔らかさ。
滋味あふれるスープの染み込んだフランスパンにとろけたチーズが絡む。
ほっとする味。
私は玉ねぎは飴色になる迄炒める派なのだけれど、これはこれで旨い。

石川の作る料理は、式の立て方は私と異なる事が多いが、きっちり計算されていて、答えとして出されたものは納得する味になっているのが私には面白い。

人生初の(そしておそらく最後の)「飯チェキ」である。


ヤケクソな量のハチミツと、散乱するチョコスプレー

プチパンケーキ。
生地から焼くには時間がかかりすぎるのでどうするのかと思ったら、予め焼いて籠に入れておいたものをホットプレートで温め直して提供。
これなら失敗はない。
ホイップクリームを添えた状態で配膳し、仕上げに藤乃がハチミツを、氷ノ黎がチョコスプレーを掛けて完成。
楽しいアトラクションであり、それが美味しさにも寄与。
焼いておいたものは、どうしても水分が抜け気味になるが、そこはサラッとしたタイプのハチミツが補う。

頼んだ人が一様に感嘆していたのがコーヒーのうまさ。
自分で選んだ豆を淹れる直前に粗めに挽き、たっぷり使うので、薫り高く、濃すぎず薄すぎず、頃合いの味。

昨日、誕生日祝いの洗礼で、メンバーから顔面クリームパイの刑に処せられた藤乃さや。
今日も石川野乃花からクリームを鼻に付けられる。
暴走した石川の次の標的は氷ノ黎。 状況を受け入れられず、目を皿のようにして立ち尽くす。
さらにはマネージャー陣も追い掛け回す。

馬鹿々々しくも楽しく、美味しい一と時。

(2023.11.25 記)

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