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石川野乃花の喫茶オールドクロップ(2023/9/22)

押上に、月に一度出現するコンセプトカフェ的なもの。
兎に角、傍から見ていても仕込みが大変なので、石川が(所属グループや事務所が)多忙な月はお休みになるが、夏フェスなども落ち着いた九月は無事開催。

メニューの写真、撮ったものの保存に失敗。
藤乃さや(Shupines)のツイートから拝借。

今月のお手伝いさんは望月梨杏(えすれある)。

他にも通りすがりの後輩が出たり入ったり。

オルクロセットの「鹿児島のお菓子」。
今月は二等辺三角形の黒糖風味の蒸しパン、「ふくれ菓子」と鹿児島のみかん。
山崎パンのロングセラー商品として、これを元にした「黒糖フークレエ」と言うのを販売しているので、鹿児島以外でも食べた事のある人は多いのではなかろうか。

コーヒーにも勿論合うが、牛乳と相性が良い。

鹿児島のみかんは、緑がかった皮の極早生(ごくわせ)。
横半分に切って供されていたが、香りが鮮烈。

季節のお料理は秋野菜のお味噌汁と秋野菜の炊き込みご飯。

料理を口にするときは、自分で料理を作る機会が多い事も有り(そもそも食いしん坊でもある)「何が入っているのか」「どうやって作ったのか」「味付けは何でしてあるのか」等々考えてしまうことが多いのだけれど、今月は「うまいうまい」で食べてしまい、よくわからないまま終わってしまった。
それだけ美味しかったという事。

秋野菜の炊き込みご飯
茸類や栗などの秋を象徴するものを中心に、野菜がたっぷり。
具だくさんにすると柔らかく炊け過ぎたり、芯が残ったりすることもあるのだけれど、うっすらとお焦げの混じる炊き加減も頃合い。
一膳目をあっと言う間に食べてしまってから我に返り、じっくり味わおうと二膳目を頼んだが、これもするすると胃袋に吸い込まれてしまった。

秋野菜のお味噌汁
こちらも秋の野菜をふんだんに。
少し甘めの麦味噌と、薩摩芋の相性が良い。
小学校の給食で、豚汁に薩摩芋が入るとメニュー表記が「薩摩汁」に変わったのだけれど、そんなことを懐かしく思い出した。

私は甘い味付けの料理が苦手だったり、食べられない物は少ないけれど「食べたくない物」は多い面倒な性分なのだけれど、石川野乃花の作るものは、作り手への信頼から虚心に味わう事が出来る。
食べ終えて「これが食べたかったのだな」と思えるものが出て来るお店を、手札として何軒か持っていて、何が食べたいのかよく分らないけれど、兎に角美味しいもので心を満たしたいときに足を運ぶのだけれど、石川野乃花の「オールドクロップ」も、その中の一枚。

食後に飲むコーヒーを含めて、しみじみ旨く。
居心地の良い空間でもあった。

(2023.09.23 記)


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