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夏を想う

命を紡ぐ群青の海から、白波が寄せてきました。

そして、私の裸足を隠して、また、あらわにしました。

一瞬冷たくなったけれど、すぐに照りつける太陽で赤くなりました。

――夏って、そんな感じの思い出しかなくって。
君の横顔とか、ふわっと跳ねる香りとか、髪がなびく音とか。
あんまりそういうのって、情景的で記憶に残っていないんだな。

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