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水たまり

水に沈む。

目をつむって、体を丸める。

ごうごうと、水の鼓動の音が耳にへばりついている。

気泡がはだしに吸い付いて、こそばゆい。

時折、陽光が屈折を繰り返して、わたしのまぶたを突き抜ける。


雨の水たまりに入りたいとおもう。

マンホールより、ひとまわりくらい大きな水たまりであれば、

わたしの体はすっぽりと収まりそうだ。

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