キュリオシティ
火星探査ほどわくわくした気持ちを持てるものは、今の私に他に無い。
あの荒れた赤土の地表を駆け抜けるローバーたちは、生まれ故郷を去り、
全くの新天地で、自分たちの足跡を大地に刻む快感を感じているのだろうか。
信じられないくらい、平たくてずっと続く平原。
系内でいちばんの、高々とそびえ立つ巨山。
ぱっくりと大地を分かつ暗黒の渓谷。
私たちがいけないばかりに、彼らが代わりに見つけてきてくれる、新しい発見。
その新情報に、私は胸を高鳴らせて、待つのです。
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