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音楽理論初学者の自分がつまづいた事

理解されている方からすれば当たり前の事であったり、「それはそういうものだから」と思う事であっても、音楽の勉強をまともにしてこなかった自分にとって「なんで?」って思った事をメモしておこうと思いました。
ひょっとしたら、音楽を教えている先生方には音楽理論に対して無知な人間の思考回路の参考になるかもしれないし、ならないかもしれません。
現在も少しずつ勉強しているので、今後この「なんで?」は増えていく事でしょう。


自分の理解度の現状

五線譜がまともに読めません

記号の意味もほとんど理解できておりません。DTMを趣味にしてからも、ノートの入力に楽譜入力を使用したことは無く、もっぱらピアノロールでの入力です。
入力に関してもMIDIキーボードは使用せず、もっぱらマウスで入力します。
その際に音名を意識して入力するのでは無く、実際に一音一音鳴らしてみて「あーこれこれ」という感じで音を見つけて入力します。

コードの構成音を覚えていません

なんだったらCのダイアトニックコードの構成音すら覚えていません。
弾き語り用のコードブック等を見て、ある程度のコードを押さえる手の形では覚えているものの、構成音を意識したことはありませんでした。
DTMでコードを入力し始めた頃は、メロディーを思いついた時に何となく自分の頭の中でベース音は鳴っているので、その音を上記の「あーこれこれ」方式で入力し、その音を頼りに適当に3つ程音を重ねて実際に鳴らしてみてしっくり来たやつにする。しっくりこなければ構成音のどれかを上下してみてしっくりくるまで繰り返す。みたいな事をしていました。
後から見てみるとそれらが何らかのコードにはなっていたのですが、入力した時点ではそのコード名すら知りませんでした。
さすがに今ではある程度の当たりをつけるようにしていますが、コードの入力にはコード入力支援ツールを使ったり、DAWのマッピングを自作して入力したりしています。

コード進行の理解は入り口に立ったばかり

トニックとかドミナントとかそういうのの役割をなんとなくふわっと解ったような解らないようなそんな感じです。
そもそも、完全にメロディー先行で作って後で伴奏をつけるというスタイルなので、コード進行を意識して曲を作ったことがありません。

とまぁこんな感じなのですが流石に効率悪すぎるし、これではイカンと思い音楽理論を少しづつ勉強してみようかと言う事になった訳です。

ド頭からつまづいて行く

音名

小学校に入る前からドレミの歌だったり、なんだったらピアニカの鍵盤にシールなんか貼り付けちゃったりして擦り込みで覚えたドレミファソラシドだけど、何で日常生活でほぼほぼ使う機会のないイタリア語なん?
日本音名のハニホヘトイロに至っては余計に混乱するから置いといて。
色々と歴史とか経緯があるのかもしれないけど、ギターのコードブックやDAWのピアノロールではアルファベット表記ですよね。
未だに脳内変換するのにワンテンポかかってしまいます。
もう現代の教育現場では音名はアルファベットで教えるべきでは?と思ってしまいます。

しかも、何でド=AじゃなくてCなん?
中途半端にCから始まってGの次にA,Bとなってるから余計に混乱するんですよね。

五線譜の間隔が実際の距離と違う

語弊がある書き方かもしれませんが、予備知識なく五線譜に音符の羅列があるのを見ると、一種のグラフのように見える訳ですよ。
とすると、一定距離離れると音も一定距離離れるように思えるじゃないですか?ところが、ドレミの間は一定間隔なのにミとファの間とシとドの間は実際は半音階しか離れていないのにドレミまでと同じだけ離れちゃってる。
しかも、感覚的な話で言うと、線の真上に丸を書くのと線と線の間に丸を書くのではイメージ的には半音分の差があるように見えてしまいます。
解せぬ。

ピアノロールは縦軸が音階で横軸が時間軸なので、すごく直感的なんですよね。音階も半音階ずつ一定間隔で並んでいます。
五線譜には五線譜の利便性や優位性があるのは解ります。ですが、五線譜よりも先にピアノロールに馴染んでしまった自分には違和感を禁じ得ない部分があるのです。

度数

上記の五線譜の内容と少し被るかもしれないけれど、音と音との距離を度数で表すじゃないですか。
で、3度上とか言われると感覚的には4つ目の音のように思うけど、基本となる音を1度と数えるんですよね。
そこまでは「ああ、そういうモノか」ですんなりと受け入れられるけど、同じ3度でも短3度と長3度があるってどういう事よ?
しかも、そのルールで行くのかと思いきや、5度の場合は短長では無く減5度とか増5度とか出てきちゃったりしてまた混乱。
いっそのこと度数は半音階づつオクターブが12度まであるようにしてくれれば良かったのにと思ってしまいます。

異名同音が存在する

鍵盤上で全く同じ音なのにD#=Ebだったりします。同じ音でも意味合いが違うのだよと言われても統一しといてくれよって思ってしまいます。
つまり、2+0.5 も 3-0.5 も結果2.5じゃん?って事なんです。
まぁ、フレットの無い弦楽器では別物として引き分ける事がある様ですが、それは特殊記号か何かで良かったのでは?

コード名でまたつまづく

メジャーの表現がMだったり△だったりmajだったりするのはそれほど大した問題ではありません。まぁできれば統一しておいて欲しいですけど。

7thコードの7

CメジャーコードならC、CマイナーコードならCmまでは「あぁ、メジャーは端折って書くのね」って受け入れられます。
しかし、7thコードの7度は表記が無ければ短7度、長7度の場合はM7になります。えぇ?今度はマイナーを端折るの?
かと思いきや、6thコードの時には6度は長6度なのにM6とは表記せずにただの6です。
このように場合によってメジャーとマイナーどちらを端折るかが違うのです。
それならメジャーもマイナーも端折らずにCメジャーはCM、CドミナントセブンスならCMm7と表記すべきでは?そんでもってCメジャーセブンスはCMM7
現に3度がマイナーで7度がメジャーの場合にはmM7って表記してますやん。

dim7の7

コード名に7と付くからには短7度なのかと思いきや、減7度(bb7)とかいう実際には長6度の音と同じ音を7と表現するのは未だに腑に落ちていません。きっと然るべき意味合いがあってそういう表現になっているのだろうけども、ややこしいよ。
しかもね、dim と書かれていたら普通は dim7 を意味するなんて人も居たりして「皆迄言わずとも判るだろ?」的な感じがして初学者にとっては不親切に感じちゃう。

どこかの解説で見たら、dim7 の dimは減7度の事を指すという解説がありましたが、いやいや、5度の音も減5度になってますやん?
その理屈で言うと、aug7 は7度が増7度にならなきゃいけないですが、aug7の7度は短7度です。

あくまでも、7度の音を距離を狭めたという意味を込めて減7度というのかもしれませんが、じゃぁsus系のコードは一見3度の音を上げたり下げたりしているように見えるのに、減3度や増3度とは表現せずに、sus2,sus4と表現するのはなんでなん?解せぬ。

7と表現するならばdim(bb7)もしくはdimdim7と表記するべきでは?
しかも異名同音の所でも触れたけど、これ dim7=m6b5 なんですよ。
でも、構成音を見ると3度の音も短3度ですからm6b5の方がまだ自分にはしっくりきます。

難解なルール

この様に表現の仕方のルールが一筋で無い所が、初学者にとっては難解で、取っつきにくくしている要因だと思います。
大げさな表現をしてしまえば、「それ、うちのシマではノーカンだから」みたいな理不尽さすら感じてしまいます。

減7度ってなんだよ?とか思ってたら、さらに、重減〇度とか重増〇度とかもあるらしく、もう僕の頭の中はカオスです。

さいごに

色々と不平不満を書いてしまいましたが、不思議なもので、色々な理論解説の動画なんかを見ていると、最初はチンプンカンプンだったものが、やがてふわっと解るような気がして、ある日突然腑に落ちるなんて事もあるのです。
なので、気負わずに、少しづつでも理解していけたらなぁと思う今日この頃です。

また、この腑に落ちない dim7 当たりの事を解りやすく説明できる方、もしくはこのサイトを見れば解りやすいよといった情報をお持ちの方がいらっしゃいましたら、是非コメント等で教えてください。お願いします。

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