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本に囲まれて働ける!図書館司書の仕事内容は?求人の探し方もご紹介します

読書が好きな人にとって、本に囲まれた図書館は、憧れの職場ではないでしょうか。

かくいう筆者も小さいころから本が好きで、いまの仕事に就く前は、将来の夢は本屋の店員か、図書館司書か……と考えていた時期もありました。

学校の図書室や公立図書館などで、本を管理したり、書籍の貸出受付をしたりしている人が、図書館司書です。

これまでに一度でも、図書館や図書室を利用したことがある人であれば、だいたいのイメージは浮かんでいることでしょう。

では図書館司書は、普段どんな仕事をしているのでしょうか。また、図書館司書になるためには、どのようなスキルや資格が必要なのでしょうか。

この記事では、図書館で働きたい人や、図書館司書になりたい人に向けて、図書館司書の仕事内容の紹介から求人の探し方まで、詳しく解説していきます。


図書館司書とはどんな仕事?

図書館司書とは、本を探している「人」と、図書館にある「本」をマッチングさせる仕事です。

図書館に来る本を読みたい人の対応だけでなく、

・幅広いターゲットに対して本の魅力をアピールする
・蔵書や資料を有益に活用してもらうための活動を行う

上記のような仕事も、図書館司書の大切な役目です。

■図書館には「公立」と「私立」がある

図書館の種別は、以下の2つに分かれます。

公立図書館:国や地域自治体などが運営している
私立図書館:学校や企業などが運営している

公立図書館の開館時間は、全国的な原則として9時から19時です。

土日も開館していることが多いため、休館日となるのは平日が多く、交替勤務制(シフト制)が基本となります。

一方で、私立図書館の運営は民間企業です。そのため運営に関する規則は、運営元である学校や企業によって異なります。

夜遅くまで開いている図書館もあれば、土日祝は休みになるという場合もあります。

■具体的な仕事内容とは

図書館司書のおもな仕事内容は以下の通りです。

・図書館にある書籍や資料の管理・発注
・利用者への貸出や受付対応
・図書館が提供しているサービス全般の案内など

図書館によっては、季節ごとにイベントを催したり、その時々のテーマに合わせた、展示コーナーなどを設けている場合もあります。

なかには子ども向けに、絵本の読み聞かせなどを行っている場合もあるでしょう。

こうしたイベントの企画・運営も、図書館で働くスタッフの業務です。


図書館の仕事に資格は必要か?

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「図書館で働きたい」と考えたときに、まずぶつかるのは資格の壁ではないでしょうか。

インターネットで図書館の仕事について調べると、必ず出てくるのが司書資格の存在です。

図書館司書として働くためには、特別な資格が必要なのでしょうか?

■「司書資格」がなくても図書館で働ける

結論からいえば、司書資格がなくても図書館で働くことはできます。

実際に、いま働いている図書館職員の中には、司書資格なしで働いている人も多くいます。

民間業者によるアルバイトやパートが入っている場合も多く、専門的な知識や能力がなくても、図書館で働くための求人募集を見つけることは可能です。

ただし、全体の傾向としては、

「司書資格を持っているスタッフを増やしたい」

やはり図書館側にも、このような思いがあることは否めません。

また、小学校、中学校、高校の図書室や、大学図書館など、学術機関の図書館で働くためには、司書資格が必須条件として求められます。

逆の視点でいうと、

司書資格さえあれば、年齢や世代にあまり左右されることなく、選考のステージに上がることができる

司書資格には上記のような特徴があるともいえます。

こうした背景を踏まえると、40代や50代の転職希望者にとっては、司書資格の取得は十分に意味のあることなのです。


図書館司書の資格を取るには?

図書館司書には、「司書」と「司書補」という2種類の資格があります。

どちらも業務内容に大きな違いはありませんが、司書補は司書のアシスタント的な役割であると考えてください。

■司書になるには?

司書になるためには、大学や専門学校で必要科目や司書講習を履修するか、司書補として3年以上の勤務実績が必要です。

社会人で図書館司書の資格取得を目指す人のなかには、通信制の大学などに通って、資格取得をする人もいます。

《参考》
司書(補)資格の取得方法について|日本図書館協会

■司書補になるには?

その一方で、司書補になるために必要なのは、司書補講習の受講のみです。

司書補講習は、高校または高等専門学校を卒業した人であれば、誰でも受講することができます。

司書補講習は毎年7月から9月に実施されることが多く、講習では図書館に関する専門科目が学べます。

図書館司書の資格を取りたい方は、まずは司書補になってから、3年の勤務実績をつけて、司書へステップアップするのもオススメです。

■eラーニングを活用して、最短半年で資格取得を目指す道も

2004年に開校した、日本初のインターネット大学である八州学園大学では、通学不要のeラーニングで、図書館司書の学習をすることができます。

最短半年で全ての単位習得を目指すことができ、資格取得後は、司書になるための就職支援も無料で受けられるのです。

八州学園大学の「就・転職サポート」
・都道府県ごとの求人情報の配信(月に2回)
・履歴書の添削指導
・図書館司書を目指す方向けの就職ガイダンス
・自己分析、履歴書作成、面接対策の就活セミナー
・図書館の業務委託運営を行なう企業の説明会
・就職相談

さらに教育訓練給付制度を活用すれば、最大約5万円の還付をうけることができるので、社会人やシニア層の入学が増えています。

学費は入学金合わせて、半年で252,000円~、1年で264,000円~となっています。

より詳しいことは八洲学園大学のホームページで確認できますので、eラーニングで図書館司書の資格取得を目指す方は、ぜひ確認してみましょう。

《あわせて読みたい》
eラーニングで図書館司書が取得できる|八洲学園大学


「図書館で働きたい!」図書館の仕事を探す方法

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日本図書館協会が2018年に実施した「公共図書館集計」によると、日本にある公立図書館の総数は3,296館です。

これは2017年に集計したときよりも増えており、今後も増加傾向にあるといえます。

ここに各民間団体や企業、学校などが運営する市立図書館を加えれば、図書館(図書室)の就職先は意外と多いのです。

ここでは、図書館を転職先として考える場合に、求人に関する情報をどこで探せばいいのかをご紹介します。

■図書館の掲示板やサイトをチェックする

たいていの図書館では、利用者向けの情報を貼り出すために掲示板を設けています。

時期次第ではありますが、こうした掲示板に、求人採用に関する情報が出ている場合があります。

どうしても働きたい図書館がある場合や、近所の図書館への就職を検討している際には、実際に足を運んでチェックしてみましょう。

また図書館の運営元が、インターネット上で募集をかけている場合もあります。

市役所や大学、企業サイトやハローワークなど、定期的にチェックしてみましょう。

《あわせて読みたい》
ハローワークネットサービスを活用して、自宅でじっくり求人検索しよう!

■図書館専門の求人サイトを利用する

世の中には図書館職員として働くために役立つ、図書館専門の求人サイトも存在しています。

これらの求人サイトでは、公共や大学に関わらず、図書館での求人を一括して検索することができます。

働きたい地域や運営元などで絞り込みながら、自分に合う求人を探してみましょう。

ただし、図書館求人に特化しているため、掲載件数はそんなに多くはありません。

しかもサイトの利用者が、すべてライバルとなってしまうため、どうしても競争率は高くなりがちです。

《図書館専門の求人サイト》
日本図書館協会|図書館職員求人情報
丸善雄松堂|図書館で働きたい方へ

■大手転職サイトに掲載されることもある

そこまでケースは多くありませんが、リクナビNEXTやマイナビ転職、エン転職などの大手転職サイトに、図書館職員の募集が掲載されていることもあります。

ただしこの場合の求人は、運営元が直接に募集しているわけではなく、たいていは派遣会社の登録スタッフとして募集されています。

派遣会社の登録スタッフ募集へ応募すると、派遣社員やアルバイトとして採用された後に、各地の公立図書館や私立図書館へ派遣されます。

実際に、図書館を運営する自治体や団体では、民間企業へ図書館業務を委託していることが多いです。

また、運営団体による直接雇用の場合も、雇用形態はアルバイトやパートなど、非正規か臨時職員としての募集がほとんどです。

雇用形態や雇用元にはあまりこだわることなく、

とにかく図書館で働きたい!

このような思いを持つ人にとっては、大手転職サイトをチェックすることで、選択肢が広がるかもしれません。

《図書館司書におすすめの転職サイト》
リクナビNEXT
エン転職
doda(デューダ)


まとめ:図書館司書は本好きにとっては憧れの仕事

図書館司書とは、本と人を結ぶプロフェッショナルな仕事です。

図書館にどんな本があるかを把握して、利用する人たちが常に快適なサービスを受けられるように工夫していくのは、大きなやりがいが感じられることでしょう。

図書館という静かな環境で、大好きな本に囲まれながら働きたい人には、図書館司書はまさに最適な仕事といえます。

司書資格の有無に左右されることなく、「やってみたい!」という想いがあるのなら、ぜひいちど検討してみましょう。

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