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「未経験歓迎」求人は、本当に未経験を歓迎しているのか?

セカンドゴングの高木屋です。

求人サイトを見ていると、よく見かける「未経験歓迎」の文字。

「本当に未経験でも採用されるのかな…」

という疑問が出てきませんか?

そこで今回は「未経験歓迎」の意味を整理し、応募する際の注意点をご紹介していきます。

フリーのキャリアコンサルタントとして、企業の採用支援や求職者のキャリア支援に従事しているノウハウに基づいていますので、ぜひ参考にしてください。

「未経験歓迎」の意味とは?

キャリアチェンジを目指す場合、企業が打ち出す「未経験歓迎」求人の意味を正しく整理、理解しておく必要があります。

「未経験」の意味合いには、以下の3パターンあります。

1. 業界未経験(異業種・同職種)

「異業種への転職」と言われるパターンです。

メーカーの経理職から広告業界の経理職に転職
金融営業から人材業界の営業職への転職

こういったパターンが該当します。

業界経験はないものの、業務ノウハウは習得しているので、業界の慣習や知識をキャッチアップすることができれば、活躍が期待できます。

2. 職種未経験(同業種・異職種)

同じ業界でこれまでと違う職種へのチャレンジです。

素材メーカーの営業職から素材メーカー企画職へ
小売業販売職から小売業管理職(バックヤード業務)へ

このような転職を目指す場合などが該当します。

「やりたいこと」と「できること」が異なるので、一般的には1番目の「業界未経験」に比べると、選考の難易度は高い傾向にあります。

3. 完全未経験(異業種・異職種)

業界、職種ともに未経験領域にチャレンジするパターンです。

書類上は応募ポジションと経験の相関性は低く見えるので、

「なぜそのポジションに就きたいのか?」

という明確な応募動機が必要となります。

「未経験歓迎」求人を出している企業側の意図とは?

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では、企業側が「未経験者」を募集する理由はなんでしょうか。

採用担当者から聞くことが多い理由は、以下3つです。

1. 入社後の成長には、「経験」よりも「人柄」が重要だから

入社はゴールではなく、スタートです。

入社して5年後、10年後も同じスキルレベルのままいて欲しい、とは企業は考えません。

試行錯誤しながらも、非連続な成長を継続できる人を企業は求めています。

成長に重きを置く場合、「経験」よりも素直さや努力を継続できる力、協調性等、「人柄」が重要になります。

「人柄」は企業が変えようと思っても、なかなか変えられないことです。

よって「変えられない部分」に重きを置くという場合、「未経験歓迎」求人を出す場合があります。

この理由の場合は、「完全未経験」でも大いに可能性があるでしょう。

2. 組織に新しい風を吹き込んでくれる人材を求めている

半永久的に同事業が成長を続けていくことは困難です。

成長が止まってしまった時、これまでとはやり方を変えていく必要があります。

そんなときに、未経験者による斬新なアイデアを中途採用者に求める場合があります。

この理由の場合は、「業界未経験でもよいが、職種経験は求めている」というケースが多いです。

3. 経験に勝る武器がある

独占業務を行うことができる有資格者を採用したい場合などが、これにあたります。

不動産業界でいえば宅建保有者、建設業界でいえば建築士などです。

有資格者がいないと該当業務が行えない事業を企業側が営んでいる場合は、経験を問わないケースがあります。

「未経験歓迎」求人に応募する際の注意点

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実際に「未経験歓迎」求人に応募する際は、どのような点に留意すればよいのでしょうか。

押さえておいた方がよい点を2つ、ご紹介します。

1.志望動機で「なぜその企業、その仕事に就きたいか」を明確に示す

採用担当者は「未経験」の仕事にチャレンジする理由を気にします。

「現実からの逃げ」「単なる憧れ、イメージ」などで応募する人が、一定数いるからです。

これまでの経験を整理して、

どんな経験やスキルを、どんなふうに活かしたいのか?

というところまで整理しておきましょう。

ポイントはこれまでの経験の整理です。

「いつ、誰に、何を、どれくらい、どうやって提供してきたのか」

上記について分解して整理していくことで、未経験業務とはいえ「繋がり」が見えてくるはずです。

「繋がり」が見えてくれば、志望動機が作りやすくなってきます。

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2.実績を整理する

これまでに成果を出してきた人に対しては、

「たとえ未経験であっても、また結果を出してくれるのではないか」

と期待してしまうのが人間です。

実績といえる要素を書き出して、整理していきましょう。

「自分には実績がない」と考える人は、

自身が主体的に、業務に取り組んだ経験

上記を言語化しましょう。

エピソードを整理するなかで、「実績」が見えてくる場合があります。

また実績があるとは言えないまでも、「主体的に業務に取り組んだ経験」があれば、

「転職後に主体的に学び、周囲を巻き込んで仕事を押し進められる人である」

と判断してもらえる場合もあります。

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まとめ

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今回は「未経験歓迎」の意味を整理し、応募する際の注意点をご紹介しました。

・企業が想定する「未経験」には3パターンある
・自分はどの「未経験」パターンに該当するか、企業はどのパターンを求めているか、を想像しましょう
・「未経験」求人への応募の際は、「志望動機」と「経験、実績の整理」が重要

セカンドゴングでは、40代からの未経験転職について、数多く事例をご紹介しています。

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