技術は手段か目的か
はじめに
これがどういう話かというと、主に採用の場などでエンジニアは
技術志向:どんなプロダクトを作るかよりも、どんな技術で作るかに対する興味の強い人(技術は目的)
プロダクト志向:技術志向の逆(技術は手段)
という分類をされることがあります。
事業のフェーズやメンバーとのバランスを見たときに今はどちらのタイプが欲しいか、みたいな文脈ですね。
もちろん、高度な技術や保守性が求められる場合は前者が、仕様から一緒に考えていける人が欲しい場合は後者になると思います(一例です)。
実際、全てのエンジニアがこのどちらかに分類できるわけではなく、グラデーションのようになっていると思います。
ちなみに私自身はプロダクト志向7、技術志向3くらいだと思っています。
今回はこの2つのどちらが良い/悪いという話をしたいわけではなく、どちらも大事だよね、という話になると思います(考えてない)。
書きたいことが既に書かれていた
似たような話ってたくさんあるよな〜と思って調べたら、ありました。
こちらの記事でも、どちらがいいわけでもなく、どちらが欠けていても不十分なので結局両方必要だ、と締められています。
異論はなく、私は技術のことをもっと勉強しないとなぁ〜と思うことが多いです。
現実的な話をすると、このような分類が使われている以上、どちらかに偏っている人は多いと思います。
プロダクトのフェーズによって求められるエンジニアが変わっている(という予想)
私はこれまでエンジニアとして色んな会社の面談、面接を受けてきました。
その中で浮かび上がってきた共通点というか予想として、
プロダクトの立ち上げの時期や、ビジネスを軌道に乗せるフェーズの会社は技術志向のエンジニアを求めている(傾向がある)。
ビジネスが軌道に乗ってある程度安定し、これから拡大していくフェーズの会社はプロダクト志向のエンジニアを求めている(傾向がある)。
というのがあります(個人の感想です)。
立ち上げ時期はCTOやプロダクトに共感したエンジニアなど、プロダクトに思いのある人がコードを書いている、というケースもあるのであくまで傾向です。
なーんかプロダクト志向側を自覚している自分は、前者の会社だと箸にも棒にもかからんなぁと思っていたときにこの気付きがありました。
※あくまで傾向です。
プロダクトの立ち上げ期に重宝されるエンジニア
このタイミングは作りたい物が決まっており、それをスピード感を持って実現したいが、そんなに人を採用できないというフェーズだと予想されます。
恐らくこれは、「技術に精通しており、プロダクトに採用すべき技術選定ができ、かつ開発スピードが速い人」が重宝されると思います。
先程の分類でいうと技術志向寄りの人ですね。
プロダクトの拡大フェーズに重宝されるエンジニア
対してこちらは、ユーザーが増え、色々な要望が聞こえ、機能も増えて、ここで切った舵が重要な意味を持ってくるフェーズだと予想されます。
そうなってくると、「様々なユーザーのペインを解決する機能を、他の機能とのバランスを取りながら考えられ、長期的な視点でプロダクトのあり方を考えていける人」が重宝されると思います。
先程の分類でいうとプロダクト志向寄りの人ですね。
常に両方の視点は必要なのでは?
冒頭に引用した記事の中では、技術志向、プロダクト志向といった言葉がなくなり、両方考えられるようになってほしい、というようなことが書かれています。
私はこの意見に賛成です。
ただ、それはそこそこ難しいし、だからこそ今時点ではこれらの言葉で分類されているのだと思います。
であるならば、技術志向に寄った人、プロダクト志向に寄った人というのはそれぞれ常に組織の中にいた方がいいのでは?と思いました。
立ち上げのフェーズであっても技術的な視点を交えながらプロダクトの仕様や長期的なあり方を考えられる人は必要だと思うし、
拡大フェーズで、舵を切ることが大きな判断になるのであれば尚更技術的知識の深い人は必要だと思います。
(立ち上げのフェーズにいたエンジニアが拡大フェーズまで残ってくれているというケースはあると思いますが)
まとめ
エンジニアは技術志向、プロダクト志向と分類されることが多いが、本来はどちらも兼ね備えているべきだ
現実問題みんながそうなるのは難しいので、どちらの人も常に組織にいた方がよさそう
(筆者の印象として)最初は技術志向、あとからプロダクト志向の人と採用が変わっていく
どんなフェーズでも両方の視点があった方がいいと思う(ここ説明不足)
あとがき
常に心がけてはいるんですが、組織や人を悪く言う意図はありません。
しかし言い方が上手くできなかったところはあるな〜〜って思います。
これに関しては私の至らないところですね〜。とても難しい。
私は色んな会社で色んなプロダクトに関わって、インターネットが世の中をよくしていくのを見たいなぁと思っているので、色んなフェーズの会社とお仕事ができるよう、技術の部分を頑張って磨いていかないとなと気付かされるnoteになりました。
お読みいただきありがとうございました。
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