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足枷になっているのは夫か、わたしか。

マイノリティなコミュで出会ったマイノリティなふたり


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元々、わたしたちの出会いはVeganのコミュニティでだった。
※Vegan(ヴィーガン)とは動物の犠牲を伴わないで生きようとするライフスタイル。例えば動物性の食事(肉、魚、卵、乳製品、蜂蜜など)や動物由来の物(毛皮、革製品、真珠、ウール、化粧品だとコラーゲンとか)を避けて身に付けている。

あるきっかけでVeganになったわたしは、
Veganのイベントで彼に出会った。

その当時、2度目の長〜〜〜い結婚生活中w
夫はDVで嫉妬深く、それはもうギチギチの生活をしていた。

トイレに行くのも許可を取ってから。
買い物はあらかじめ予測時間が決められ
それを過ぎると「お仕置き」

何か想定外の出来事があっても
その時点で遅れる連絡をしないと即アウト。                                 だから、自由に「帰りお茶しよ〜❤️」
とか出来ない環境下にいた。

友達と会っていても
「男と会っているんじゃないか」と疑われ
それが子どものクラスメイトのママ友であっても
容赦なく電話が鳴り続け

ちょっとでも連絡が取れないと
(当時地下は電波が届かなかった)
チェーンを掛けられて家から締め出された。

43才。初めてのひとり旅を「させて」いただく。

そんなこんなで、24時間スケジュールで
縛られているような生活を送っていたわたし。

食生活(肉、魚食べない野菜のみ)のせいと
夫の監視のせいで
ママ友はほとんど付き合いが無くなってたから
友達という友達がいなくて孤独だった。

インターネットが拡がり始めて
わたしもmixiをやってみた。←もちろん夫に許可
(女性のみ付き合うこと、いつでもアカウント見れること)
を取ってw

あとの報復が怖かったので
ミク友は女性のみをきっちり守っていた。

半年ほど過ぎて、
大阪でVeganの大きなイベントが開催されることになった。 
それまで旅行に行くのは夫か家族しか無かったわたし。

パソコン上でのやり取りもいいけど、
にんげんだもの、実際に会ってみたくなった。


夫の機嫌の良い時に、おそるおそる聞いてみた。

「ねえ、お願いがあるのだけど。。」

「何?お金?」←夫はめちゃくちゃケチ

「違うよ、大阪に旅行に行かせてほしいんですけど、、
もちろん!お金は自分で出します!」

「え〜、誰と行くの?」

「一人で!でも、向こうでmixiの友達と会うし、
全部女の子だから安心だし。」

一番言われたくない「お金」のことじゃ無かったからか
夫は意外にあっさり許可してくれた。

わたしの重大な使命。笑

出発は2週間後だった。

夫から、仕事から、家事から解放される
喜びも大きかったけれど
何より嬉しかったのは、Veganの知り合いに会えること!

当時はほんとマイノリティな存在で
周りにはVeganどころかベジタリアンもいなくて
しかも、Veganの話をするとめっちゃ嫌がられていた。

わかるよ〜。
だって肉を食べていることを非難されてるみたいに思うよね。
実際、非難していたんだと思う。笑
肉を食べるやつは悪魔くらいに思ってたから

言外に伝わるもんね、そういうのって。
当時のお友だちにはごめんなさい。だな。。。

夫はと言うと、あんなにあっさり許可したのにも関わらず
結局はグダグダ言い出して
出発まで嫌味を言ってた。

以前のわたしだったら彼の言う通りに
旅行をキャンセルしていただろう。

でも、今回のわたしは使命に燃えていた。

Veganの仲間に会う
と言うミッションに。

初めてのひとり旅。


そして!旅行の日がやってきた!
前の日は興奮して眠れなかった。←子どもか。

実は初めて結婚したのが19だったので
ひとり旅など経験せず青春を終えてしまったから
ほんと、人生初!
しかも、こんな歳で!←当時43

当時のわたしはDV中←って言うか?
だったから夫や家族と旅行する際に
電車の乗り換えなど
全部夫の指示に従っていた。

なので、ひとりで新幹線に乗るのは初めて。
心臓バクバクさせつつ品川駅から新幹線に乗った。

大阪に着き、イベント会場へ向かう。
途中、道に迷うも無事に会場の公園に到着した。


マイミクは〇〇だった!


パラパラと人が集まり始めていた。

あらかじめmixiで告知していた
「このTシャツで行くので見かけたら声掛けてね〜!」
のTシャツを見て、何人かのマイミクさんが声を掛けてくれる。

その中で男の人が声を掛けてきたのだ。

「naccoさんですよね?マイミクの〇〇です。」

え、マイミクの〇〇は男性だったの?
一瞬、夫の気配がしたような気がして振り返る。

もちろんいるはずも無いので目の前の人を凝視した。

〇〇は若い男性だった。
名前が女性っぽかったので承認していたのだった。

「初めまして、、、。」

はにかむ彼が、のちに3番目の夫となる人であった。












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