「触らぬ神に祟りなし、されど」

 

お客様は神様だ。
丹精込めて作った作品をわざわざここまで探しにきて評価してくれる。
「おお、これがあったら助かる」と言ってくれる。作り上げた甲斐、というものをくれる。遠くであっても近くであっても気にかけてくれて、新しいものがでてくるたびに見にきてくれる。その分、満足されられない作品を作ってしまった時は申し訳ない気持ちになる。もっと精進しようという気持ちになる。

言い方を選ばず言おう。お客様は"神様"であるから、
"おまえ"では無い。

もちろんこんな偏屈で奥まった場所にあるインターネットの離れのような、
このサイトを見てくれている"あなた"は"おまえ"では無いだろう。
実際に作品を買ってもいないくせに一丁前な批判だけしておいて良い気になっているような、ろくにやることもないどうしようもないやつこそが
"おまえ"だ。

この神様気取りのやつへの対策は「放っておくこと」だ。こいつらは暇だ。
構ってやるだけ嬉しそうにしていて、構わなければなんてことはなく家で静かにしているだけだ。



そして今日の日本では、悪いものを悪いと言うと殴られて顔の骨を折られる。ニュースでは基本的に悪いものを悪いと言ったやつは褒められるが、面白いことにカメラに映る人間が口を揃えて言うのは「触らぬ神に祟りなし」といった内容だ。

言い方を選ばず言おう。"お前"に触れられるならそれは"お前"が神でない証拠だ。
この神様気取りのやつへの対策は「多勢でぶつかること」だ。こいつらは手が出る。そして「手が出せる俺は強い」と思っている。その歪んだ思いが肥大化してしまっている状態を、側から見ている奴が「触らぬ神に祟りなし」なんて言ったらそいつは瞬く間にいい気になって、可哀想なことに神様気取りになってしまう。

最初に言った暇な方の神様気取りが、後に言った肥大化の方の神様気取りに批判をしてやればもう少し住みやすくなる気がするなあ。

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