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悪役列伝④(湯尾 守)

EPISODE-02は人間じゃなかったので取り上げず、04は敵がシリーズを通しての悪役だったもので、01、03、05と飛び飛びになっていましたが、今回は初めて前回に続く06の敵役を紹介できそうで。ちょっと嬉しいトマリです。

悪役列伝は、基本一話完結型のヒーローもの作品〈The Biker〉の敵たちを、毎週一人、紹介していくシリーズです。今回は前置きでも触れましたが、EPISODE-06より、

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湯尾 守。元・総合格闘家で、現役時代は湯尾 塵外と名乗っていた彼。〈バイカー〉にまともに対抗できる手段を持たない彼が、如何に食い下がるか、それが06を通しての物語でした。

『The Biker』は、架空の都市〈新京市〉を舞台に、怪物たちから街を守るヒーロー〈バイカー〉の活躍を描いた、ノベルゲーム風動画のシリーズです。今回の記事も、必然的にネタバレを含む内容になります。前情報なしに楽しみたい方は、下記のチャンネルからどうぞ。

(https://youtube.com/channel/UCMyqNfRWZnM5iMojClUX-gw )

①概要

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EPISODE-05のラスト、甘粕署長の口から語られた湯尾の名前。彼はヤモリ型の〈サラブレッド〉を購入したといい、この件で、06を通して但馬が湯尾を追います。

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旧友の妻がやる馴染みのスナックで、湯尾と会った但馬。現役時代の湯尾を知る但馬は、迷いながらも、自首したいという彼の家に向かいます。

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しかし、その湯尾宅で但馬は負傷してしまいます。最初は〈サラブレッド〉に襲われたのかと考えられていましたが、真実は意外なもので。

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湯尾は悪くない、そう思う但馬の取った行動とは…………というのが、06のあらすじです。

②プロフィール

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湯尾は現役を引退した格闘家。チャンピオンになった実績もあり、テレビなどのメディアにも出ていた人気ものでした。

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しかし、そんな栄光の日々も今や昔。現在はアパートで一人暮らしをしています。ストーリーのヤモリ型〈サラブレッド〉も、最初は単なるペットのつもりでした。

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しかし、但馬だけでなく、物語中盤以降に登場するホテルの受付がそうであるように、今も彼のファンを多く、また彼の言動が物語に大きな影響を与えます。

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③性格

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湯尾は、「温厚で争いを嫌う性格」と但馬の口から語られています。また劇中での行動は、元世界チャンピオンのそれというには、あまりに臆病というか。終盤まで、暴力に訴えかける場面はなかったり。

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特に但馬の旧友であり、秋枝の父・菊池 良親とは共通点も多く、良親自身、湯尾のファンでした。良親の妻・寛子もまた、亡き主人と似た性格の湯尾を気に入っていました。

④能力

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今まで、ここは怪人の能力を紹介するコーナーでしたが。湯尾は生身の人間であり、彼の可愛がるヤモリたちもまた、戦闘能力は持ち合わせていません。

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彼の強さとは、現役時代に培った格闘能力のみで。フットワークなんかはブランクもあって失われていますが、パンチやキックの強烈さは但馬も感心していました。もっとも、〈バイカー〉相手には、とても立ち向かえるような能力ではありませんでしたが。

⑤あとがき

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湯尾は、劇中で(その後の話に関わる牡丹亭玄龍を覗けば)唯一、死ななかった敵役であり、06を通して物語の進行中に死者は出ませんでした。反省点はありますが、筆者の私、お気に入りのエピソードです。06、07、08~09と、但馬さん、御冬、仁のパーソナルな話が続く中で、但馬さんだけは犯人を救えた、そういう意味でも。

さて、次回。取り上げるのは……

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存在自体がネタバレになる人なもので(苦笑)、ま、「久化女子高生徒食人事件の犯人」と呼称します。ある種、湯尾と対になるような、同情の余地なき悪の存在でした。

……詳しくは次回。5/3に更新予定です。お楽しみに。

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