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設定紹介①(バイカー)

今日は夜の更新にしてみました。原稿間に合わなかっただけだろって?……そうです、悪かったですね(苦笑)。トマリです。

前回までキャラクターの掘り下げをしていました、このシリーズ。今回は趣向を変えまして、作品内の様々な設定を解説していこうと思います。テーマはズバリ、作品タイトルでもある〈バイカー〉について。

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記事にはネタバレも含みます。フラットな状態で楽しみたい方は、下のチャンネルからどうぞ。

https://youtube.com/channel/UCMyqNfRWZnM5iMojClUX-gw 

①概要

そもそも〈バイカー〉とは何か。それは動画の概要欄で軽く紹介してきました。以下に同じ文章を記します。

「この国の未来がここに」
そんなコピーにて紹介される、
新興都市〈新京市〉には、
〈バイカー〉というヒーローがいた。
節足動物の姿をした改造人間に、
凶暴化した動物たち、
殺人ロボット、武装サイボーグ、
超能力者。
そうした怪物から街を守る存在。
……という設定の特撮作品。
警察監修の下、
ドキュメンタリー風のリアルな映像で、
カルト的な人気を獲得した。
「いくらリアルであろうと、
あんなバケモノが本当にいる訳がない」
──誰もがそう思っていただろう。

ざっくり言えば、『ネット時代のご当地ヒーロー』って話です。〈新京市〉という街の住民たちは、それがまさか本当に殺し合いをしているとは思っていませんでしたが、実は……というところから物語はスタートしています。

②資格と能力

〈バイカー〉には、誰でもがなれる訳ではありません。〈バイカー〉の〈スーツ〉、そして武器には、〈アダマント〉という金属が使われていますが、これを劇中で度々「毒」と表現してきました。

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〈バイカー〉に必須の能力は〈免疫〉。〈アダマント〉の毒に耐性がある人間でないと、〈スーツ〉や武器から体を毒され、死んでしまいます。しかも、

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作中で、〈アダマント〉に耐性が確認できるのは、たった6人。〈バイカー〉の4人は勿論として、他に〈アダマント〉を使用した人物が2人います。いずれも〈翼賛会〉関係者。

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一人は、美川 舞。

彼はEPISODE-03での敵役でしたが、〈アダマント〉製の弾丸を使用した他に、仁に〈アダマント〉の刃で斬られていますが、場所も相俟って、致命傷にはなっていません。

礼次が「自分がなっていたかもしれない姿」と見ていた美川は、皮肉なことに、ヒーローとなれる素養を持った人物でした。

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もう一人が美鵬 流布。

EPISODE-10での敵でした。彼は〈アダマント〉製の弾丸を使用した他に、礼次に〈アダマント〉の刃(明言はしていませんが、EPISODE-12で同じものが使用され、〈アダマント〉でしか傷付けられない人物にダメージを与えています)で刺され、やはり後に引きずる様子は見せていません。

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〈アダマント〉に耐性があることのメリットは、もう1つ。人食いの化け物が登場する世界で、「まずい」という意味で捕食を免れている点です。例外はありますが。

劇中では、ある人物により、〈バイカー〉の人肉が「ゴムを舐めたような味」と表現されています。

③メンバーと変遷

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物語開始時点での〈バイカー〉は、犬居 仁、但馬 義治、羌 礼次、梅小路 御冬の4人。今でこそ4人体制ですが、前からそうだった訳ではなくて、例えば、

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2年前の事件を回想したEPISODE-05。この時点では〈バイカー〉は3人だと、御冬が話しているシーンを入れました。また、

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過去には殉職したメンバーがいたことが、EPISODE-11での但馬の台詞で分かります。

誰がどの順番で〈バイカー〉となったのか。これにも劇中にて言及しています。

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EPISODE-04より。最初の〈バイカー〉は御冬でした。ま、この辺の経緯はEPISODE-13までの物語中では触れていませんが、いずれ語ることになるとおもいます。

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EPISODE-06より。〈新京署〉の署長・甘粕 景詩は、犬居 仁を「新参」、羌 礼次を「古参」と表現しています。他にも、

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御冬の、「〈バイカー〉は3人」発言が出た、EPISODE-05でも、名前だけですが、礼次は登場しています。

ここから、(前任者云々は未解決であるものの)、礼次くんが二番目の〈バイカー〉。それは分かっていただけると思います。

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犬居 仁は、キャリアが短い。また「新参」という話は、劇中で何度か。といっても、新京警察署の前署長が亡くなって以降に、礼次以下、3人の〈バイカー〉が集められたことを、

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EPISODE-10にて匂わせています。実際は数ヶ月程度の差で、礼次の次に仁が〈バイカー〉に就任しています。

仁が〈バイカー〉になった軽い経緯はEPISODE-08にて。いずれ、その話も書くつもりですが。

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現状、いつ〈バイカー〉になったか、特に説明がない但馬さん。彼が一応、〈バイカー〉としては一番の新参になりますが、

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前署長の死亡現場(EPISODE-11)に立ち会っています。警察官としてのキャリアを含めれば、御冬より古参と言えるでしょう。

という訳で順番は、御冬→礼次→仁→但馬の順番でした。「前署長のお気に入りだった、礼次の前任者」や、御冬が「私の〈バイカー〉」と呼ぶ豚座 智など、その辺りの話は是非13以降の物語にご期待ください。

④武器と能力

〈バイカースーツ〉は、現状4種類が登場しています。

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左上から〈サイセイ〉、右上は〈シンセイ〉、左下が〈タイハク〉、右下に〈ケイワクmk-Ⅱ〉という構成です。

先程、〈バイカー〉になった順番を紹介しましたが、それと同じく、この〈スーツ〉らも、御冬の〈シンセイ〉、礼次の〈ケイワクmk-Ⅱ〉、仁の〈サイセイ〉に、但馬の〈タイハク〉という順で製作されました。シンプルな〈シンセイ〉から、装飾の多い〈ケイワクmk-Ⅱ〉に進化し、〈サイセイ〉と〈タイハクに〉に至って無駄を削ぎ落としていったイメージです。

この製作順は、彼らのメイン武器にも違いをもたらしています。

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御冬のメイン武装は、〈猪竜圏〉。刃のついた輪っかといえば分かりやすいかなと思います。何故、彼女がこの武器なのか、説明はEPISODE-07にて言及しています。

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それは技術的な問題でした。凹凸はあれど、丸く形を作り、中をくり貫いたシンプルな武器ですから、技術的に作りやすかった。合理主義者の御冬は、この武器の汎用性と生産力を評価して、今でもメインで使っています。

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〈ケイワクmk-Ⅱ〉の武器は、ハンマー。〈猪竜圏〉より大型化しました。しかし、後の武装に比べれば、まだシンプルですね。加えて、毒になる〈アダマント〉は「刺す、斬る」または「撃ち込む」という、相手の体内に届ける攻撃方法に向いている為、あまり実用的ではなかったりします。

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ストーリー順でいけば、最初に登場した〈サイセイ〉の模造刀。この時代にようやく〈アダマント〉の加工技術が確立し、刀なんて難しいものまで作れるようになりました。

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そして、現状で最新のエピソード。ようやく登場した但馬の拳銃。技術的な問題もさることながら、「拳銃の所持・使用」の観点から、警察官である但馬さんにしか扱えない代物となっています。

他にも、〈サイセイ〉の〈デュー・クロー〉や〈タイハク〉の他の武器にも触れたいところですが、ストーリー進行の問題もあって、この辺りは本編でお確かめください。

⑤あとがき

いかがでしたか?今回は〈バイカー〉をテーマに解説を行いました。作品理解の助けになっていれば幸いです。

次回のテーマは未定ですが、来週の月曜日には何かしら更新するつもりです。お待ちください。

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