見出し画像

正規留学までの道のり、メンタル編。

私はもうすぐ大学院を修了し、とりあえず学生生活が終わる。昨晩、シャワーを浴びながら、ぼんやりと学部生時代から振り返ってみて、そういえばいつも「留学」が目標にあったなぁと思った。

ある日、小学校3年か6年かのときのクラス文集をぱらぱらとめくり「ケンブリッジ大学に留学する!」と書いた自分の字を目にし、ケンブリッジではなかったけれど、結局日本以外の大学院で勉強した私は、それが昔からの夢だったんだと気がついた。

今回は、ほかの人にも当てはまるかは分からないけれど、私が振り返ってみて「そっか、こういう風に知らず知らずのうちに正規留学に繋がっていったんだ」という道のりをまとめようと思う。

大学入学後は、とりあえず説明会と短期留学

私の大学は地方公立だったけれど、留学は積極的にサポートしてくれる雰囲気だった。そのため、入学早々から留学課がどういう支援をしてくれるのか、交換留学はどういう仕組みなのかなどなど、説明会が度々開かれていた。その時から、スウェーデンに交換留学した姉の影響もあり、行く気満々で、説明会にはよく顔を出していた。

そして、夏休み前には大学やそのほかの団体が主催する短期留学プログラムの案内も出てくる。そういったプログラムのなかには、参加費用が格安なものも多々あった。私はなるべく安く海外に行きたかったため、大学の掲示板はほぼ毎日チェックして、条件に合うものや面白そうなものを探していた。

結果、大学1年は2週間の日韓プログラム、大学2年は3週間のハワイとオーストリアのプログラム、と合計3つに参加した。どれも完全無料とはいかなかったけれど、きっと私が支払ったのは実費の1割くらいなんじゃないかと思うくらいの費用でかつ充実した内容だった。

ほかの日本人参加者も多くいるし短期間だったため、私にとっては留学というよりも遊びに近かったけれど、交換留学に行くまでの布石になったと思う(布石…大げさに聞こえるけれど、ほかにいい言葉が見当たらない)。自分の英語力の低さ、欧米のキャンパスの様子、海外で生活する雰囲気…。

交換留学でもう少し長く海外生活にチャレンジ

そして、大学3年の時にイギリスに交換留学。その前に「海外大学院への進学ももしかしたら良いかも…?」と思いはじめていたため、それに関連した説明会や情報収集を行っていた。ただ、正直なところ交換留学で長期で海外に滞在してみないと何とも分からないなぁと思っており、海外大学院は本気では考えていなかった。

ところが、当初予定していた交換留学期間の1年がコロナで半年間になり、「はじめの半年でとりあえず生活に慣れて、残りで沢山旅行したり遊んだりしよう」という計画が見事に崩れてしまった。いまだに残念ではあるが、この心残りが大学院留学のばねになった。それに、半年間はイギリスで暮らすことができ「海外生活に順応できそうだ」と体感できた。これも海外大学院への進学を決めるうえで大きな判断材料になった。(反対に、私の姉は半年の交換留学で、海外生活には十分満足したようだった。)

気がついたら海外大学院が現実味を帯びていた

先ほど書いたように、交換留学前までは海外大学院への進学は2割ほどしか本気にしていなかった。ところが不思議なことに「とりあえずどっちに転んでいいように」と、説明会に参加して体験談を聞いたり、出願手続きを知ったりするうちに、段々と自分も「不可能ではない…?自分もできる…?」と思うようになっていった。そして、コロナでの悔しさが追い打ちをかけて、気がついた時には実際に行動に移していた。

私は起こること全てに意味があるとは思わないタイプだけれど、この留学に関していえば、「ケンブリッジ大学に留学する!」と書いた小学生のころから何となく海外大学院に向けて物事が動いていたのかな、と思ってしまう。


冒頭の写真は、数日前に訪れた広蔵市場でのポップアップ。韓国の伝統的な工芸品や雑貨を現代的なデザインにアレンジしてあり、とても素敵だった。
韓国のこういうちょっとした商品の置き方や、時にはインスタレーションのような見せ方に感心してしまう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?