【渡航前③】自分に合った留学形態は…短期?交換?正規?
今朝のソウルは久しぶりにPM2.5がひどく、空気が白ピンクに霞んでいます。目覚ましアラームより1時間早く目覚め、良い一日になりそうだと思ったのですが、少し悲しい…。
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私は意識していたわけではありませんが、短期→交換留学→正規留学と順に経験しました。ハードルが低いものからトライした結果なので、当然と言えば当然なのですが…。
もちろん人によっては、いきなり正規留学に行くこともあります。ただ、私は自分が本当に海外生活に向いているのか、英語がどれくらい通用するのか等を見極めるうえで、このような小さいステップを踏んで良かったと思っています。
この記事では、私が各時点でその留学形態を選んだ理由、メリット・デメリットについて書いてみます。
短期留学
私は「大学に入学したら条件と資金が許せば、とりあえず留学したい」と考えていました。上記の短期留学はそのようななかで見つけたもの。
いずれも、参加費用のサポートがある一方、期間やプログラム内容は充実していました。(記憶が曖昧ですが、手出しはそれぞれ10万円くらいだったでしょうか。)
良い点
期間が短いためハードルが低い。
全て主催者によってオーガナイズされているので、自分で計画を立てる必要がない。
バスチャーターでの移動も多いため、自力で行けない所も訪問できる。
団体行動のため安全性が高い。
参加者同士の交流が面白い。
考慮する点
毎日何かしらのアクティビティがあり、プログラム終盤はややぐったりしてしまう。
朝から夕方まで集団行動で疲れる。
相部屋のケースがほとんど。
短期間で網羅的に各地を訪問したり学習したりするため、得るものは広く浅い。
一番の利点は、やはり自分で計画を立てずに、その地域やテーマについて広く浅く学べるところでしょうか。私は、旅行計画を立てるのが苦手(できるけれどエネルギーをひどく消耗してしまう)ので、このような短期プログラムは持ってこいでした。
反対に、スケジュールはほぼ毎日パンパンになるので、プログラム終盤はひたすら予定をこなしていくような感じになります。
例えば内閣府のプログラムでオーストリアに派遣された際には、訪問先のスタートアップ企業で申し訳ないと思いつつ、立ちながら寝てしまいました…。
交換留学
良い点
日本の大学が派遣元なので困った時は留学中も相談できる。
「失敗しても戻る場所(=日本の大学)がある」と開き直って色々なことに挑戦できる。
過去に同大学/地域に留学した先輩の情報を得やすい。
日本の大学の卒業単位に互換できる場合もある。
渡航費援助がある場合も。
考慮する点
留学したい地域や大学と自分の大学が提携しているとは限らない。
日本の大学指定の海外留学保険への加入など、やや制約がある。
学内選考を通過する必要。
単位互換できないこともあるため、留年したくない場合は留学前後で単位を調整する必要。
「交換」留学のため、なかなかお客さん気分が抜けない。
私は高校時代から交換留学をしたいと考えており、動機は思い出せないのですが…。スウェーデンに交換留学した姉の存在は大きかったと思います。
個人的には、日本の大学のサポートを得られることはとても大きな安心材料でした。また、「いつでも帰る場所はある」「仮に留学先で友人ができなくても日本の大学にいるから大丈夫」というように開き直れるのも交換留学の利点だと思います。
ただ、この「いつでも帰れる」という感覚によって「お客様気分」はやはり抜けなかったと感じています。具体的には、現地学生は良いGPAを取るために必死なようでしたが、私は正直「ここでの成績は日本の大学には反映されないからなぁ」と思っていました。
後々、正規留学を決めたのは「次は『帰る場所』を無くしてお客様気分をなくしたい」と思ったからという点もあります。
正規留学
良い点
最も得るものがあり成長できる。
制約なく留学したい地域・大学を選べる。
現地就職/永住権獲得を目指す場合、都合が良い。
奨学金が交換留学より充実している。
「正規生」として勉強により真剣になれる。
現地生活にじっくりと適応できる。
言語が上達する。
大変な分タフになれる。
考慮する点
基本的に自分で準備・実行するため、相当のエネルギーと時間が必要。
前例が少ない場合が多く、情報収集が難しい。
出願の際などに失敗しても全て自己責任。
日本での就活がやりにくい。
往々にして孤独。
正規留学は少しトリッキーな気がします。私にとって正規留学の最大のメリットは「最も成長できる」点なのですが、それは全て自力でサバイブする必要があり「最も大変だから」にほかならなかったからです。
常にメリットとデメリットが表裏一体だと思います。
もう少しプラクティカルな話をすると、現地就職を考えている人にとっては最適な選択肢かもしれません。私は韓国で働く予定はなかったので、詳細は分かりませんが、例えばある日本人の友人は現在ソウルでインターンをしており、卒業後にそこに就職できたらいいなと話していました。
もちろん現地の外国人向け就職説明会やイベントに参加しやすいですし、韓国の場合、学生ビザから就活ビザ(?)に切り替え、滞在延長もできます。
また、別の友人の情報ですが「ソウル大卒業後に一度日本で働いた後、韓国で数年勤務し永住権を獲得。韓国の大学の学位を持っていることが永住権をもらうにあたり、ポイントとして加算された」とのことでした。
どういう人がどの形態に向いているか
結論として、どういう人がどの形態に向いているかを並べてみました。
やはり「各個人が留学に何を求めているか」によって最適な形態は変わるのではないでしょうか。私の場合は、学部1年夏に参加した1週間の短期プログラムからはじまり「また留学したい」「今度は○○で勉強してみたい」と、次へとどんどん繋がりました。
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今日はこの後、ハウスメイトと龍山(ヨンサン)へブランチに行ってきます。その後は、ウォンを円に両替したり部屋の片づけをしたり、やるべきことを済ませようかと思います。
良い一日になりますように。
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