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手抜き料理こそ愛情たっぷり?こころのゆとりと食の関係

前回、お味噌汁最強説を唱えた私。

なんでこんなに手料理にモヤモヤするんだろうと考えていて、気になったのが本があったので読んでみました。

なぜドイツ人の生活は豊かなのか

まず簡単に本の内容を紹介するとこんな感じ。
ドイツ人も一般的に「勤勉」「合理的」で日本人に似てると言われるけど、日本人に比べるとドイツ人の生活はゆったりしていて豊かに感じる
・豊かな時間を過ごしているのは家庭の食文化がキーワードなのでは?
・ドイツの一般家庭で夕食として親しまれている「カルテスエッセン(冷たい食事)」は火を使わず、パンやハムやチーズやトマトを切っただけの簡単な食事のこと。
・切るだけ時短→誰でも食事の用意ができる、食事の時間を楽しめる、後片付けが楽ちん
ドイツでは素材を活かした料理がメインだから「食の安全性」にこだわる。一方日本では手づくり=愛情なのでとにかくつくることに時間をかける
・ドイツに学ぶ豊かな生活やこころのゆとりを持つために必要なこととは?

「やりたい」なら「やらない」をしないといけない

私が面白いなーと思ったのはこだわりとこころのゆとりの話。
誰しもが1日24時間、週7日、月30日と同じ時間を生きているので、時間の使い方を変えることでしかバランスを保つことができないわけで。
1時間「やりたい」なら1時間「やらない」をしないといけない

本の話に戻ると・・・
ドイツ人は家族で会話しながら食事を楽しむことを「やりたい」から料理をなるべく「やらない」。
だからなるべく手を加えずに素材のまま食べたい。
素材のまま食べたいから、”食の安全性”にこだわりたい。
結果として安心安全な食材を手間暇かけないで食べ、やりたいことに時間を注いているからこころにゆとりがもてる。

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一方日本人は、手間暇かける料理こそ愛情がこもっているという手料理神話に縛られている人が多い。
愛情を込めて料理を「やらなければいけない」。
食事の準備や後片付けに時間がかかるから、家族との会話の時間が少なかったり、自分の好きなことが「やれない」。
やりたいことよりやらなければいけないことに追われているような感覚でこころにゆとりが持てない。
いかに手作りを時短するかじゃなくて、冷凍でもカットするだけでも外食でも、大事なのは愛情がこもっているか。

で、愛情ってなんだ?というと、自分や家族やパートナーのことを考えているかなので、例えば安心できる食材か、例えば家族とコミュニケーションをとる時間を持てるか、例えば余裕のある自分でいられるかの方が結局は大切なのではないか。

確かに、せっかく手間暇かけて料理しても栄養バランスが悪いものばかり作ってるとか、体に害のある食材を使ってるとか、料理することに時間が取られすぎて自分だけ後から食べてるとか、私ばっかり料理して片付けして全然自分の時間が過ごせないとか、
同じ時間だとしたら「やらなければいけない」より「やりたい」時間がいいですよね。
(もちろん、毎日の暮らしの中で料理自体が楽しい、誰かのために手間暇かけることが好きであればそれはそれで全然良い◎)

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「やりたい」時間を多く過ごすために

じゃあどうしたら「やりたい」時間を多く過ごせるのか。「やらなきゃいけない」時間を減らせるのか?
カルテスエッセンを取り入れるのはちょっとハードルが高いので・・・本の中で述べられていたこと+私が考えたのはこの5つ。

素材の味を生かす
旬のトマトをカットしてお塩をふる、かぼちゃを蒸す。もうそれだけで立派な料理。しかも、このトマトパスタ何が入ってるかな?とパッケージとにらめっこするより頭も時間も使わない。

器や盛り付けにこだわる、食事の場所を変える
料理のレパートリーが少なくても、盛り付けや器、食事の場所を変えれば気分も変わる。
我が家では海外気分を味わいたい時は庭のソファで。温泉旅行気分を味わいたい時はキムチや納豆や漬物などを小皿に盛って旅館風に。

つくる部分も家族時間に
料理をする部分も家族やパートナーとの時間にする。例えば手巻き寿司、サンドイッチ、お好み焼きなど。
ちなみにTOP画像は庭でハンバーガーを作った時のもの。私が用意するのは材料だけ。なんなら野菜をカットするところから夫婦で一緒にやります。

1日のTODOを書き出して優先順位の低いものを手放す
やらなきゃいけないと勝手に思ってるだけで、意外と毎日やらなくていいことってたくさんあるので、我慢できることを手放すために整理する。
でもやらないことを決めるって意外と難しいんですよね~
なので、できるなら家事に関しては家族と一緒に整理するといいと思います!特に家族と家事を分担する時に見えない家事に悩まされている方には。

働くを暮らすに近づける
ドイツでは住職の物理的な距離が近いこともゆとりの要因だと述べられていました。じゃあ職場の近くに引っ越せばいいかというとそれではどんどん職に近づいていってる気がするので、どちらかといえば暮らす方に働くことを近づける、物理的な距離だけでなくリモートフレックスなどを使い、働くことと暮らすことのバランスを取ることも大切なんじゃないかと感じています。

と、ここまでまとめたところで、先日夫のポッドキャスト番組で同じように時間の使い方の話をしたことを思い出しました。​

限られた時間の使い方、こころにゆとりを持つこと、豊かな生活をおくること、もう少し色んな角度から引き続き考えていきたいなあ。

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