サユリという映画を観ました(2024/08/27)

何だかTwitter上で流れてくる評判が概ね好評だったので、気になって観に行ってきました。

ラストマイルと、どちらを観るか悩んだ末にラストマイルは多分サユリよりもロングラン上映しそうだなという予想で、それならばと、先にサユリを観に行った次第です。

あまりネタバレにはなりたくないのでザックリと感想を書いていきますが、かなり癖が強くて観る人によって10か0かで評価が分かれるような映画でした。ちなみに私は10側です。サユリ、面白かった。

前半は良質なホラーなんですけど、中盤から後半にかけて「ん？…思ってたのと違うぞ？」という感じになってきます。この思ってたのと違うぞ？という感覚が観ていてとても気持ちが良かったです。

ホラー作品って理不尽な脅威に主人公達が如何に面白く晒されるか？みたいな所があると思うんですけど、この作品の主人公たちはメッチャ脅威に立ち向かうんですよね。そこの全力っぷりが新鮮でした。

大体、幽霊に対抗するってなると主人公側が特殊能力とか持ってたりするんじゃないですか？

でも、この作品の主人公達はそういうの一切ないです。幽霊の陰の要素と、人間の陽の要素を各々で解釈してぶつけ合うガチ喧嘩。

まぁ、悪霊は強いですよ。厄介ですよ？でも、まぁ、生きてる人間も強いですけど？という世界観を全面に展開する主人公達を見ていると、

言われてみたらそうかも知れない…と思わせてくれるので、もう夜道も怖くないですし、ホラー作品の怖さも半減する。そんな作品でした。

キャストもかなり刺さりました。主人公の表情が物語の陰陽の流れに乗って変化していって、

「この人、良い表情するなぁ」って思いました。

ヒロインもカワイイ。

お祖母さんっていう怖くてカッコ良くて頼もしいっていう物語のド軸になる激ムズキャラクターを見事に演じきっていて、この女優さん…お祖母さん本人なんじゃないかなと思ってしまうほどでした。

サユリ、観てよかったなと思う作品でございましたよ。

さて、ここから注意点です。

この作品。R15指定の映画作品なんですけど、納得のグロさです。痛そうな描写が苦手な方々には少し不向きかも知れません。

そして、品のない下ネタが出てきたり、性のキツい描写が出てきたりするので家族で観たりすると気まずいかも知れません。そういった下ネタなどが苦手な方々も少し注意かも。

あと大きな音が何回か出てくるのでビクってなることがあります。その辺が平気な方々は楽しめるんじゃないかな？と思います。

この作品、漫画の原作があるんですけど、そっちも読みたくなっちゃいました。あとオロナミンCが飲みたくなりました。