12月15日(金)米利上げが事実上終結へ FRB、利下げ時期議論
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📰今日のニュース
米利上げが事実上終結へ FRB、利下げ時期議論
欧州中銀も据え置き
今日は米欧のインフレとの戦いについて。
💹マーケット
☝️一面のワケ
2年弱にわたり行ってきた「インフレとの戦い」が新しい局面に入った
📚目次
アメリカのインフレとその対応
インフレを退治し終わったのか
注目があつまる日本の対応
🪅ポイント
1.アメリカでは需要に供給がついていかずインフレに
2.中央銀行が利上げによる対応を行っていた
3.インフレが落ち着き始め新しいフェーズに入ったか
🏦アメリカのインフレとその対応
アメリカの連邦準備制度理事会(FRB:The Federal Reserve Board)は12-13日に開かれた委員会で金利の据え置きを決定しました。
アメリカは新型コロナウイルスからの回復期に特に運送面の人手不足が深刻で商品の流通に支障をきたすようになります。
需要はあるのに供給が追いつかないことから物価は徐々に上昇し始めました。
FRBは当初「物価上昇は一時的だ」と見ていましたが継続的な物価上昇が観察されたため一転し金利の引き上げによって対応することを表明。
2022年3月より金利の引き上げを開始していました。
3回連続での金利据え置きとなり「金利で対応する」フェーズは終わったと見られている。というのが今日の記事です。
💸インフレを退治し終わったのか
ただ、これですぐさま金融緩和へと進んでいくかと言えばそうでもなさそう。
物価上昇の目標はあくまで2%ですが先日発表されたアメリカの消費者物価指数(CPI:Consumer Price Index)は前年比3.1%で目標とは依然として乖離があります。
そのため国債の保有を減らす量的な金融引き締めは継続して行っていくようです。
欧州の場合も同様に物価上昇のペースが鈍化したため欧州中央銀行(ECB:European Central Bank)が金利据え置きを決定しています。
高金利の状態が続くと景気が悪化する可能性があれそのことが意識されたよう。
ただ両者ともに再度の利上げを放棄したわけではなく推移を見守っていくとの立場です。
🤔注目があつまる日本の対応
《2分で一面(ニブイチ)的視点》
アメリカのインフレは需要に対して供給が不足することによるデマンドプル型のインフレでした。
一方日本はコストの上昇によるコストプッシュ型のインフレ。コスト上昇の要因は原油高と円安でした。
米欧の金利据え置きを受けて市場は円高の方向に動いています。
記事内では円高による輸出企業の利益に言及されていますがプラスの要素もありそうです。
来週の月火が金融政策決定会合ですので注目して見たいと思います。
📰今日のその他の一面
「人が決まらない」という最悪の形は防げましたが最大派閥の安倍派を冷遇した印象はあるため安倍派からの反発はあると思います。また今回のパーティー券の問題は自民党の体質的なものでもあり来年の通常国会でも追求されることは必至。支持率も下落し足元もぐらつく中、岸田首相にとっては厳しいものとなりそうです。
「税のことを決められるのは国民から選ばれた政治家だ」との考えから税に関する事柄は与党の「税制調査会」というところで話し合われ決定されます。そのため首相の考えとは違う方向の決定がなされることもあります。岸田首相が掲げた「減税」も与党の税調とは違う方向。こちらの記事が詳しいのでオススメです。
✉️追伸
来週は今年最後の金融政策決定会合になるわけですがそこで日銀がどの様な判断するのか楽しみです。
そしてどうでもいいですが日曜日は地元に戻ってマラソン大会に出場してくるため月曜の配信が遅れるかもしれません。
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